麻衣「え〜皆さん、新年明けましておめでとう御座います」
亜衣「2002年、平成14年。そして午年ね、麻衣」
麻衣「そうだね」
亜衣「午よね、ウマ」
麻衣「…」
亜衣「どうしたの?」
麻衣「お姉ちゃん、最近意地悪」
亜衣「それでは今年初の天津姉妹座談会をお楽しみ下さい」
麻衣「うー」


天津姉妹座談会第7回「初夢」


麻衣「…と、分かる人にしか分からない挨拶をして所で、お姉ちゃん。
   座談会やるの、随分久しぶりな気がするね?」
亜衣「いやまったく、結局クリスマスまでには上がらなかったし」
麻衣「情けないよね作者」
亜衣「仕事の忙しさにかこつけて、本業を忘れちゃダメよ」
麻衣「本業なの?」
亜衣「本業よ」
麻衣「はあ」
亜衣「本業で思い出したけど、私達の本業もお正月が一番盛り上がるわね」
麻衣「は〜い。何たって巫女さんですから!」
亜衣「マイナーな神社だけど天神様ゆかりだけあって、受験シーズンのこの時期は
   学業成就祈願の方がたくさんいらっしゃいます」
麻衣「あまり御利益なさそうだけどね〜」
亜衣「子孫がアレだし、頭良くなるとは思えないわよね…」
麻衣「あと、私達目当ての人もたくさん」
亜衣「あれはカンベンしてほしいわね」
麻衣「もちろん、『麻衣たんハアハア』とかのたまうお客さんには
   料金5割増しでお払いとかしてあげてるよ♪」
亜衣「んなことしてたんかい、あんたは!」
麻衣「じゃお姉ちゃんはどうするの?」
亜衣「私はもっとスマートよ。
   お払いするフリして呪いをかけるとか、御串の代わりに木刀で叩くとか」
麻衣「…お姉ちゃんの方がエゲツナイと思う」
亜衣「だけど…今年のお勤めはどうするのかな。おばあちゃんいないし…
   っていうか、町が壊れてるし」
麻衣「こんな時だから、神頼みする人も増えるよきっと。商売繁盛だね!」
亜衣「あんたね…」  

麻衣「ところで、当然ですが私達は今、巫女さん服です」
亜衣「そりゃ、メイド服でお勤めする神社があったら見てみたいわね」
鬼麿「麿も見たいぞ!!」
麻衣「わ!鬼麿様、ゲストの紹介はまだ…」
鬼麿「固いことを申すでない、それより亜衣!今の話、実に面白いぞ」
亜衣「またあんたがゲストなの…今の話って」
鬼麿「そもそも巫女が巫女服でなければならないと決まったわけでもあるまい」
亜衣「いや決まってると思うけど」
鬼麿「メイド服であろうとセーラー服であろうと我々が喜ぶことに
   変わりはないからな」
木偶の坊「若、巫女の役目は客を喜ばすことではないぞなもし」
麻衣「あ、木偶の坊さんもこんにちは」
亜衣「結局いつものメンバーか…」
鬼麿「というわけで亜衣、麻衣。ここにお前等のサイズピッタリのメイド服があるのだが、
   早速着てみてくれ」
亜衣「何でそんなもん持ってる…って言うか、何で私達のサイズを知ってる」
鬼麿「毎晩のようにお主の肢体をじっくりと見ておるからな」
亜衣「誤解を招く言い方するなあ!」
鬼麿「指し当たって麿は、お主らを見ると体の一部が巨大化すると言う
   呪いが掛けられてってな、これはもうお主らの体でねっとりたっぷりと
   お払いをしてもらねば…」
亜衣「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

〜数十秒後〜

亜衣「進歩ってもんがないのか、こいつは」
麻衣「それが鬼麿様だから」
木偶の坊「本編では、ここまでひどくなかった気もするぞな」
麻衣「まあまあ、こーゆー2次創作ではデフォルメは正当な手法ですから」
木偶の坊「ところで亜衣様、麻衣様。何故今日は我々を呼んだぞな?
     香様やアッシュ様など、まだ出演しておりませぬ方が大勢おられますが」
麻衣「今回は新年最初の座談会ですから、物事の節目はこのメンバーでいきたいんです」
亜衣「『淫獣聖戦』の復活と発展を祈願する、という意味も含めて」
木偶の坊「つまり、正月は最初から我々の予定だったと?」
亜衣「そういうことです」
木偶の坊「むう、それは光栄ですが、出演を控えていた方々は気の毒ですな」
亜衣「ええ…香さんとかは特に…」
麻衣「…」
木偶の坊「…」
亜衣「…違った。気の毒なのは香さんを飛ばした作者の方ね」
麻衣「…(ぶるぶる)」

木偶の坊「さ、さて気を取りなおして参りましょうぞな」
亜衣「で、新年最初のテーマは何?」
麻衣「今回のお題は、『夢を語ろう』です」
亜衣「夢?」
麻衣「はい、私達淫獣聖戦キャラ、ひいてはアームス作品に対しての夢です」
亜衣「抽象的なテーマね。ピンとこないな…」
麻衣「そーですね。例えば、ガレキ化やゲーム化ってのも夢じゃないですか?」
亜衣「あ、そーゆーのね」
木偶の坊「何しろ我々は日陰者ゆえ、メディアミックスに関しては
     滅法弱いですからな」
亜衣「同人誌どころか、ファンHPすらほとんど見かけないのが現状ね」
麻衣「そんなに私達って魅力ないのかなー?」
木偶の坊「そんなことはありませぬ。ただ、18禁であると言うこと、
     触手物であると言うことで公に宣伝できませぬからかと」
亜衣「確かに、触手物は日の目を見ないことが多いわね」
麻衣「理由はよく分からないんだけど、昔から『触手物は売れない』って
   不文律みたいなのがあるらしいの。だから、お店も扱わないし、
   上の人もお金を出し渋るらしくて」
木偶の坊「早い話、広告費が降りぬわけぞな」
亜衣「同人関係も少ないみたいだけど…」
麻衣「えーと、作者は同人には疎いのでその辺よく分からないです」
亜衣「私達の同人出したら…うーん、売れるかなー?」
麻衣「何だかんだで固定ファンは買うだろうけど、一般的な知名度はまだまだだから」
木偶の坊「知名度を上げるには広告を打たねばならぬ、
     されど広告費を出すには知名度が必要…むむ、ジレンマですな」
麻衣「というわけで、この座談会の中だけでもメディアミックス展開を
   考えてみよーという企画です」

亜衣「さて、メディアミックスと言えばコミック・アニメ・ゲームと言った
   媒体の違うメディアで一つの企画を同時に行うことを言んだけど」
麻衣「アニメはもともとあるし、これは除外だね」
木偶の坊「コミックはいかがぞな?」
麻衣「えーと、コミック化されてるので作者の手元にあるのは…
   CD−ROMの真・淫獣聖戦のおまけ漫画くらいかな」
亜衣「あ、私これ好き。適度にデフォルメされてて可愛いわ」
麻衣「これを書いた方って、まだ現役バリバリだよね。
   またやってくれないかなー?Hなしでもいいから」
木偶の坊「それ以外には…うーむ、見当たりませぬな」
麻衣「寂しい…」
亜衣「うーん、エ○ス桃組あたりで連載してくれないかな?」
麻衣「現時点ではあれが一番メジャーかな…まあ、Hは無理だろうけど半裸くらいなら」
木偶の坊「Hコミック雑誌はいかがぞな?」
亜衣「…載せても、あまり宣伝にならないような…」
麻衣「コミック以外は、ノベライズだね」
亜衣「これはすでにあるわね。淫獣聖戦、淫獣聖戦XXそれぞれ2巻出版されてます」
麻衣「今となっては入手困難だけど、アニメにはない設定やHシーン追加があって、
   読み応えのある内容になってるよ」
亜衣「これは再発行をお願いしたいわね。
   うまくいけば元手があまり掛からない宣伝になるかも?」

亜衣「次はガレキ、フィギュア」
麻衣「これも少ないよ。総集編LDボックス「DEZ-EXTRA」の特典フィギュア、これだけ」
亜衣「うわ、Hなフィギュアねえ」
麻衣「こんなの、店頭には並べられないよ〜」
亜衣「一応、私達二人ともあるけど…うーん、これはちょっと…」
麻衣「今度作る機会があったら、普通のフィギュアもお願いしたいね?」
木偶の坊「おお、このLDボックスの表紙イラストは、何気にスゴイぞな」
亜衣「妖獣教室・淫獣学園・淫獣聖戦のヒロインが全員集合してるのよね。
   これを購入して同梱のハガキを出すと、私達のフィギュアがもらえるって寸法だったわ」
麻衣「結構、希少価値高いんじゃないかな?」
亜衣「多分。ちなみに『淫獣学園』のLDボックスには巫女さんのフィギュアがついてた」
麻衣「ボックス+フィギュアって図式は昔からあったんだね〜」

麻衣「さて、次に考えられるのはゲームだけど…」
鬼麿「…と、時は動き出す…」
亜衣「あ、ようやく復活した。遅いわよ」
鬼麿「うむ、ちと夢を見ておった。おばばが綺麗な川の向こうで手を振っておってな…」
麻衣「うわあ」
鬼麿「川を渡って遊びたかったのじゃが、その間に座談会が終わったらたまらんので引き返した」
亜衣「…別に渡ってもよかったのに」
麻衣「お姉ちゃんお姉ちゃん」
鬼麿「さて、麿がおらぬ間に話が進んでおる様じゃが」
木偶の坊「はっ、若。かくかくしかじか…」

鬼麿「なるほど。淫獣聖戦のゲームか」
麻衣「普通に考えると、Win版『淫獣学園EX』みたいな感じになるかな」
亜衣「当たり前過ぎて面白みに掛けるわね」
鬼麿「調教系はどうじゃ?主人公は鬼夜叉童子で、
   亜衣と麻衣を捕らえて性奴隷として開発するという…」
亜衣「ある意味、それもありがちよね」
鬼麿「む、さらりとかわしたな」
亜衣「誰だって考えるもの。それに、単なる調教じゃ私達の持つキャラクターが生きないと思う」
麻衣「いっそのこと、恋愛シミュレーションゲームはどう?」
亜衣「私と麻衣しかいないじゃない。最低5人はいないと…」
麻衣「アームス触手ヒロイン全員でやるってのはどうかな。
   現役なら巫女さん、吹雪さん、夜久さん、真緒ちゃん、香さん、瞳ちゃん、萌夏ちゃん…
   私達を入れれば9人だよ。充分じゃないかな?」
亜衣「なるほど…世界観的にも統合できなくもないわね」
鬼麿「ふむ、少し考えてみるか。舞台は現代の日本、ただし触手が女を襲う世界じゃな」
亜衣「それは外せないわけね…」
鬼麿「当然じゃ」
木偶の坊「亜衣様たちは、それに立ち向かうと言う訳ですな」
鬼麿「うむ、そして主人公はヒロイン達と共に触手に立ち向かう。
   その過程でヒロインと仲良くなって色んなイベントをこなす」
麻衣「うーん、主人公が素敵な人だったらいいかも♪」
亜衣「あんたね…」
鬼麿「時々ヒロインはピンチになって触手に襲われたりする」
亜衣「おいこら」
鬼麿「最終的には助けるが、一度襲われたからには最後まで行くと」
亜衣「待てい!」
鬼麿「これは外せんぞ!美少女恋愛触手ゲームとして、絶対外せん!」
亜衣「それはアンタの好みでしょうが!!」
鬼麿「で、最後に触手の大ボスを倒してエンディングじゃが…
   ボス前かエンディングで主人公と身も心も結ばれるのが相場か」
亜衣「無視したな…」
麻衣「うー、主人公さんはいいけど、触手はやだ…」
亜衣「私は普通の男でもイヤよ」
鬼麿「その辺を見たいのじゃ。亜衣は普通に責めても絶対屈さぬが、
   惚れた相手にはどんな態度を取るのやら。特に閨(ねや)で」
亜衣「こ、この…」
麻衣「お姉ちゃん、閨って何?」
亜衣「知らなくていい!」
麻衣「はあ。…でもやっぱり、主人公以外とのHは恋愛シミュレーションとして…」
鬼麿「『魔法少女アイ』を知らぬようじゃな」
亜衣「それって、以前話題に出た18禁ゲームのこと?」
鬼麿「うむ、キャラクターの確立と触手濃厚エロを両立しておる稀有な作品じゃ」
麻衣「こ、子供がそんなのやっちゃいけません!」
鬼麿「…麿はお主等より年上なのじゃが」
麻衣「う…そう言えばそうだった…」
亜衣「で、それが何の関係があるっての?」
鬼麿「やってみれば分かるとしか言い様がないが、
   汚されることでヒロインの格が下げるわけではない、と言うことじゃ」
麻衣「え…そ、そうなんですか?」
鬼麿「そうじゃ。少なくとも麿はそう思うぞ」
亜衣「…」
鬼麿「体が屈しても心は…とよく言うが、それも違うと思う。
   心が屈しても、真に素晴らしき者は輝きを失わぬ。」
木偶の坊「若…」
鬼麿「お主らが、そうであるようにな」
麻衣「鬼麿様…」
亜衣「…」
鬼麿「というわけで、亜衣、麻衣!以上を踏まえ麿を主人公とする18禁ゲームに出演してくれい!
   もちろん姉妹共々エンド、あとヒロイン全員ハーレムエンドありでな!」
亜衣「やっぱそーゆーオチかいっっ!!」
麻衣「…えへへ、でもちょっと感動しちゃった」


亜衣「新年早々、不毛な話題だった気がするわ」
麻衣「でも、今の話題の中から一つでも実現したらいいよねー」
亜衣「夢は見ているうちが華、かもね」
麻衣「むー。お姉ちゃん、夢がないよ」
鬼麿「まあ、我々の場合メディアミックス以前に復活を考えるべきじゃが」
木偶の坊「若、それを言っては身もフタもないぞな…」
亜衣「さーて、今年は私達にとってどんな年になるんだろうね」
麻衣「いいことがあると信じていれば、きっといいことがあるよ!」
亜衣「…そうよね。それじゃ皆さん、今年も
  『天津姉妹ファンの部屋』並びに『天津姉妹座談会』をよろしくお願いします」
麻衣「お願いしま〜す」
企画,脚本:KO さん