麻衣「夏休みー、夏休みー」
亜衣「夏真っ盛り、皆さんいかがお過ごしでしょうか」
麻衣「夏祭りー、夏祭りー」
亜衣「毎度の文句ですが、健康には充分気を遣って下さい」
麻衣「夏コミー、夏コミー」
亜衣「やかましい!あんたもちゃんと挨拶しなさい!」
麻衣「はーい。皆さんこんにちは。夏休みも、もうそんなにありません。
   宿題は今のうちに片付けておきましょう」
亜衣「ちょっとちょっと」
麻衣「何、お姉ちゃん」
亜衣「このHP、一応18禁なんだけど」
麻衣「?知ってるけど、それがどうしたの?」
亜衣「今の挨拶って、高校生以下向けの挨拶じゃないの」
麻衣「あ」
亜衣「倫理機構がうるさい昨今、こういうことにも気を配らないとね」
麻衣「でも、作者だって私達を初めて見たのは…」
亜衣「それでは第5回天津姉妹座談会を始めます!!!」


天津姉妹座談会第5回「ヒロインとは」


亜衣「さて、前回予告しましたが、今回のゲストは豪華ですよ」
麻衣「今までだって、充分豪華だったと思うけど…」
亜衣「それでも、今回は特別よ。なんたって、メインヒロイン二人分!」
麻衣「おお!」
亜衣「それでは、お二人さん、どうぞ」

大鳥真緒「こんにちは…」
亀山瞳「始めまして、でいいの?」

麻衣「おお!今をときめく『新世紀 淫魔聖伝』より
   ヒロイン&真のヒロインの登場だあ!」

真緒「ちょっと!何で瞳が真のヒロインなのよ!」
 「まあ、2巻までを見れば大抵の人はそう思うわね」
麻衣「まあまあ、真緒ちゃんも前回登場時に比べれば株は上がってますよ」
亜衣「固定ファンもついたみたいだし」
真緒「…それは、人気が上がった理由を分かった上で言ってるの?」
亜衣「…いやまあ、その」
麻衣「前回の指摘、当たっちゃいましたね…」

(うふふ…)

麻衣「ひいっ!?」
亜衣「どうしたの、麻衣?」
麻衣「い、今どこからか声が、笑い声が!」
亜衣「? 気のせいでしょ」
麻衣「メガネが、メガネが狙ってるぅ!
   きっと監禁された挙句に豊胸手術させられるんだぁっ!」
亜衣「…何それ?」
 「最近、作者がトラウマになりかけたゲームね」
真緒「あれやると、全ての眼鏡っ娘が恐怖の対象になるのよね」

亜衣「それではまずは紹介です。真緒ちゃんは皆ご存知だろうから、瞳ちゃんを」
 「どうも」
麻衣「フルネームは亀山瞳ちゃん。真緒ちゃんのいとこで、幼なじみ。
   透明感とあどけなさを併せ持った美貌、クールを装い切れない性格と
   慎ましやかな胸に傾倒するファンは数知れずの、『淫魔聖伝』随一の人気者です」
 「…悪かったわね、慎ましやかな胸で」
真緒「牛乳飲みなさい、牛乳」
 「うるさいわね、胸以外全部負けてるくせに」
真緒「なんですってえ!」
 「ふん」
麻衣「な、なんかのっけから険悪な雰囲気なんだけど」
亜衣「でも、本気で仲が悪いようには見えないわよ」
麻衣「そうかなあ?」
亜衣「麻衣もまだまだね」

亜衣「さて、お二人をゲストに招いたのは当然、
   『淫魔聖伝』第2巻について語りたいからなんだけど」
真緒「…まあ、いいけど」
麻衣「ご、ごめんなさい…」
真緒「別にいいよ、遅かれ早かれお鉢が回ってくるわけだし」
亜衣「…まあ、つまり…最初に言っちゃうわね。今回の最大の眼目はズバリ、
   真緒ちゃんの触手シーンだったわけで」
真緒「誰かさん達のおかげで、『アームス作品はヒロインの触手Hがない、あっても薄い』
   なんて風評が立ってたんで、その名誉挽回としては最高でした」
麻衣「あうう…」
亜衣「や、やっぱ私達のせい?」
真緒「まあ、今更責めませんけど」
 「充分責めてるわ」

亜衣「で、全体的に見なおしてみると…」
麻衣「少しずつ、物語の大筋が見えてきた…かな?」
真緒「とりあえず、火巫女おばさまが5つの神将の武具を解放しようとしているってこと、
   そして今回で2つの武具が解放されたってこと」
亜衣「あと、瞳ちゃんの昔のことが分かったわね」
 「…でも、お母様は私に何も教えてくれない…」
亜衣「解放することがどんな意味をもつのか、それに火巫女さんの目的も不明」
麻衣「まだまだ、分からないことが多すぎるね」
亜衣「でも、次の巻で香さんが色々と暴いてくれそうじゃない?」
真緒「…うーん…」
麻衣「あ、あはは…あの人も何だかすごい人だよねー」
亜衣「最初はほんわかお姉ちゃんかと思ってたけど…
   今までのアームスヒロインにはいなかったタイプの人よね」
麻衣「にこにこしてるけど、何でも知ってそうで、笑顔の裏が怪しいって言うか」
亜衣「油断できないって感じよね」
 「真緒の場合、貞操にも気をつけた方がいいんじゃない?」
真緒「そんなこと!…と、否定できないのが悲しい…」
亜衣「あの人がいずれ、ゲストになるのが楽しみなような怖いような」
麻衣「さて、最後にこれは推測なんですけど」
真緒「はい」
麻衣「真緒ちゃんと瞳ちゃんは、それぞれが物語の根幹を成す役割があるみたい。
   それこそ、世界を左右できる…」
亜衣「『二人を手にすれば世界を操ることも可能』なセリフがあったわね」
真緒「私は、何も知らない…ただ、冒頭のあれが、関係していると思う」
麻衣「ああ、あの変身…」
 「…私は…お母様の言うとおりにするだけ…」

亜衣「さて、感想と行くけど…とりあえず世間での評判は上々ね」
麻衣「うん、作画、演出ともに高水準。ふくもとさん、金澤さん、りんしんさんのトリオは
   今のところ素晴らしいバランスで成立してるわ」
真緒「私もあれだけ頑張ったし」
亜衣「…。ただこのまま一本調子で行くと、6巻もの長丁場では飽きられる可能性もあるから
   ある程度の変化は欲しいところね」
麻衣「そのための、3巻での○○○○投入でしょ?」
真緒「私達のキャラがようやく立ったところで、この展開かー」
 「だけど、真緒は…」
真緒「大丈夫、まだリタイヤはしないよ。心配?」
 「…誰が心配なんか」
亜衣「やれやれ、素直じゃないわね」

亜衣「ところで今回、神将の武具の5人娘が全員出てきたの気づいた?」
麻衣「えーと…まずは瀬名ちゃん、今回のお当番の玲子ちゃん…」
真緒「私の後輩の寿々音、そして萌夏」
麻衣「…真緒ちゃんは、これからますますつらそうだね」
真緒「…」
 「…あと一人は?」
亜衣「ほんの少しだけ出てた、香さんの後輩の彩乃ちゃん」
真緒「えーと…(DVD見てる)あ、玲子ちゃんの武具が解放された直後のここ?」
亜衣「多分」
麻衣「どの子も可愛いですねー。誰を取ってもヒロイン的な容姿をしてます」
 「本当のヒロインがあれだから」
真緒「…何か言った?」
 「別に」
真緒「…つるぺたのくせに」
 「…何か言った?」
真緒「別に」
 「…」
真緒「…」

ごごごご

麻衣「あ、あのお二人さん?二人の間の空間が歪んでますけど?」
亜衣「グラッ○ラー刃○?」

真緒「…スタッフやファンに可愛がられてるからって、調子に乗らないでくれる?」
 「そう言えば、そのスタッフに見捨てられてるそうじゃない?」
真緒「…(ぴくぴく)」
 「大丈夫よ、あなたがいなくても。
   巫女さんや亜衣さん達の伝説は私が引き継ぐから、真緒は安心して引退…」

むに

真緒「でかい口を叩くのはこの口かこの口かっ!!」
 「い、いひゃい…はにゃひにゃはいひょ」
麻衣「わあ、瞳ちゃんのほっぺた、よく伸びるね」
亜衣「いいのかな、こんなことさせて」

むにむに

 「はにゃへ〜」

むにぃっ

真緒「むぎぃ」
麻衣「おお、瞳ちゃんも真緒ちゃんのほっぺたを」
亜衣「二人とも、もう美少女ヒロインの面影はないわね」

むに〜

真緒「ふぎぎ〜」
 「うにゅ〜」
亜衣「その辺にしときなさい、ほんとにほっぺた伸びるわよ」
麻衣「その構図、りんしんさんにイラスト描かれたら大変だよ」
亜衣「確実にファンは減るわね」
麻衣「いや、案外増えたりして?」

ぱっ(両者、手を放した)

真緒「…(ほっぺたを押さえている)」
 「…(同じく)」
真緒「この決着はいつか着けるからね」
 「…望むところよ」
亜衣「やっぱりこの二人、仲がいいわね」
麻衣「…少なくとも、息は合ってるみたいだけど」

亜衣「さて今回はこの辺でお開きにしたいと思います」
麻衣「…何だか今回は落ちついてるね、お姉ちゃん」
亜衣「麻衣以外、ボケ役がいなかったからね」
麻衣「ええっ!?私ってボケ役だったの?」
亜衣「自覚なかったんかい」
麻衣「それじゃ二人とも、お別れの挨拶をどうぞ」
亜衣「無視か」
真緒「次の発売日は11月末だけど、待たせる分高品質だから楽しみに待っててね」
 「何、営業やってるのよ」
真緒「いいから、あんたもやるの」
 「…応援、よろしく」
真緒「よろしい」
麻衣「次回は当然、『淫獣学園復活編』第2巻だよね」
亜衣「そうね。ゲストもそれに沿った人になると思います」
麻衣「ではでは、次回もよろしく〜」
真緒「今度の出演は12月かな?」
 「…忘れられなければね。それじゃ、さよなら」
企画,脚本:KO さん