キャラクター紹介(五十音順)
【淫獣聖戦XYZ】
【や行】
○柚子葉(柚子の葉)
葛葉の実の妹。そして唯一残る狐の肉親。
葛葉と瓜二つの顔立ちをしているが、葛葉よりも背が小さく、髪の色は父親と同じ、狐らしい黄金色。
最初は天使の様に純粋無垢な子で、泣き虫。葛葉にも良く甘えていたが、両親が死んでからはクールな性格になっていく。
やがて失敗やうっかりの多い姉に対し、柚子葉は冷静にそれを指摘、注意するという、姉妹が逆転したかのような構図を作っていった。
しかしそれは柚子葉自身が弱い心を封じて強くあろうと作った精神的外殻であり、殻が取れてしまうと忽ち子供に戻ってしまうので、葛葉は誤って何度か柚子葉を泣かせてしまって、てんやわんやになったエピソードをよく語っている。
言うなれば葛葉の前では殻が緩くなっていた証拠であり、虚勢を張っていてもやはり姉が大好きで、何ものにも代え難い存在だった。
それだけ姉葛葉を深く愛し依存していた上で、父母を侮辱的な形で殺した人間を深く嫌悪していたが故に、姉葛葉が人間である保名と家族になり森に戻らなくなった時は、あまりのショックにしばらく茫然自失状態になっていた(葛葉は柚子葉を気にかけて色々と行動を取ってはいたが、柚子葉は色々な板挟みで結局葛葉と同じ行動は取れず、独り森で葛葉がいずれ帰ってくるのを待ち続けた)
そうして5年近くが経過し、狐の正体がばれて帰って来た葛葉と待ち望んだ再会を果たす。
戻ってきた姉を喜んで迎えるも、姉葛葉の夫と息子を想い毎夜涙に瞳を塗らす痛々しい姿にとても声がかけられなかった。
それからも遠くから息子と夫を見守り続けていた葛葉を見ていたが、70数年後、保名の死の床を看取って帰って来た葛葉のあまりにも覇気を失った姿に驚き、回復するまで懸命に世話をした。
年月の経過と共に葛葉も回復し、ようやく姉妹での生活に戻れたのだが、更に数十年後にそれは一転。
安倍康成による金毛九尾の死で、永遠に妖狐族との接触を断つことになった葛葉が、柚子葉だけは里に残り仲間と共に生きるようにという言葉を残し一人旅立った為、柚子葉は愛する姉と完全に、永遠に引き裂かれてしまった。