キャラクター紹介(五十音順)
【淫獣聖戦XYZ】
【な行】
○虹園 阿美(にじぞの あみ)
元、武神剛杵【文殊】の使い手。青がかったショートヘアと眼鏡が特徴の、心優しく思い遣りの深い女性。
それ故に皆から慕われ、武神装女の皆とは深い友情で繫がっており、特に明奈とは親友だった。
術式の才能と明晰な頭脳による作戦能力の高さから、武神装女の頭脳役として活躍。薫ほどではないが多くの術式や武具を開発し、安倍の発明第一人者としても多く功績を残している。那緒が最初に使っていた斬鬼霊爪もそうだが、文殊と千手の武神剛杵も彼女が開発に携わっており、それに参加していた開発局の面々は【阿美さんがいなければまだ完成していなかった】と公言している。
人格においても技術においても、安倍にとって無くてはならない存在だった。
しかし彼女は、安倍の戦いの歴史の中でも記録的な苦戦を強いられた一年前の戦いにおいて明奈達を助ける為に、敵の大将を巻き込み、武神剛杵に宿る文殊観音の力を暴走させた自爆攻撃を行う。
それにより敵側は総崩れとなり、安倍は大規模な力を持っていた淫魔の軍団を一掃出来たが、その犠牲はあまりにも大きかった。
明奈を初めとして、皆が彼女の生存を信じ、その後の捜索が行われたが、見つかったのは無情にも彼女のかけていた眼鏡と、それに付着していた左目の眼球の欠片、そして右手の肘から先の部分だけという結果に終わる。
戦死者の墓碑銘には彼女の名が、そして明奈達の心には深い悲しみが刻まれた。
中でも明奈は、自分の弱さが彼女を死なせたと悔いており、暇さえあれば己を鍛え続けている。