キャラクター紹介(五十音順)
【淫獣聖戦XYZ】
【は行】
○覇道 竜(はどう りゅう)
安倍の最高指導者を守護する役目を担う覇道一族が使う魔祓いの拳術、覇道流霊拳の後継者。
現在の安倍における最高指導者である安倍梗子こと桔梗姫の身を己が肉体を盾として邪から護り、同時にそれを祓う剣でもある。
幼い頃から一緒だった二人は両想いだが、竜は梗子の想いを誰より分かっているが故に、常につかず、しかし決して離れず彼女を護っている。
今回XYZにおける淫魔の大軍との戦いにおいて、左隊長の剣に対し彼は右隊長となっているが、これは本来の右隊長がその前の任務で重傷を負い病院送りになっていることで代理となったわけで、代理の適任者を竜と決めたのが梗子である。
竜は【右隊長では梗子を護れない】と抗議したが、梗子は【これは日ノ本の国に生きる全ての人の未来がかかった戦いです。安倍の全てを賭けて戦わなくてはいけないこの現状で、私の身だけを案じてどうするのですか?】と言い返され、やむなく従ったというエピソードがあったりする。
○不動 明奈(ふどう あきな)
安倍と深い関わりにある退魔炎武術、不動神拳の使い手である不動一家。明奈はその現代の正統な後継者である。
己の霊力、闘気を浄滅の炎と化し、悪しき妖を鍛えし拳で討ち倒し、焼き払う。不動家の人間は代々その力と才脳を受け継ぐのだが、明奈は特にそれが強く、現在では不動家の歴史きっての使い手として尊敬の的だが、革命前はそうでもなかった。
明奈は一族の中で一番の力を備え、戦士としての心構えにおいても申し分なく成長していたにも関わらず、女であることから、一家の老人達や多くの者達は戦士としての気概において遥かに劣る長男を後継者に据え、不動の長である【炎龍】を継がせようとした。
【炎龍】とはただの称号ではなく、霊闘気の炎が自然に龍と成る、不動最強の者を謳う誉れ高きもの。
ただ強いだけでへ決して辿り付けぬ、心身ともに龍が如く境地にまで達せねば決して出来ぬ境地であり、長男は後継した後も炎龍を名乗るに至れなかった。
明奈は安倍同様に老醜を見せる不動の家に嫌気がさし一時は不動を捨て、己なりの武の道を追求していた(暴走族“死斗龍”(デストロン)の伝説はその副産物)が、数年前の内部革命の時には不動の良心派に【今の不動は見ていられない。変えてくれるのは貴女だけ】と頼まれた上で、不動の血に決着を付けるため、正式な試合で長男に挑み、完膚なきまでに打倒。
明奈の見せたその強さと、彼女が技として放った炎の龍の強大ながら荘厳たる美しさに魅入られた不動の全ての人物は、明奈を正当な後継者として認め、【炎龍】の称号を与えた。
明奈本人としては、不動の家に呆れ果ててもいたが、それ以上にかつて武道家として、家族として尊敬していた父のものだった炎龍を長男程度の男に穢される気も起きなかったからこその行動だったのである。
浄化の炎なら仁も見せていたが、仁ではあれが限界で、明奈の場合とは次元が違う。
物を焼く炎も焼かない炎も自在に、尚且つそのコントロールは完全で、日常生活でもガス要らず(それが彼女の日常修業の一環)
超能力で言うパイロキネシス(発火、発熱能力)のエキスパートと似たようなものと考えて差し支えない。
静瑠のようなストレートとは違い、燃え上がる炎のような力強い髪。髪色は暴走族時代に赤に染めたまま継続している。
少女期は邪魔にならないショートだったが、静瑠が伸ばし始めたのと同じ頃から明奈も伸ばすようになった。
静瑠と同じ22歳。かつて蜘蛛型の淫魔に処女を奪われている為、非処女。
化粧などというものに興味関心がなく、手入れゼロの万年日焼けだが、だからこそか静瑠曰く【最高の無添加美人】。ズルい。
他の女性と比べ筋肉が多い体の作りだが、均整が取れた女性格闘家としての肉体は独特の美しさがある。
かなり背が高く男性に見下げられることが無かったので、彼氏は自分より背が高く筋肉のある逞しい、男らしい人間が理想。
それ以外のルックスなどの点は全く気にしない。そんな意味では、木偶ノ坊は条件通りだった。
そして改めて話してみて、木偶ノ坊の純粋で優しい人柄に本気で惹かれ始め、なんとその場で逆プロポーズ。
なんて早い上にストレートなんだと思われるかもしれないが、明奈はこういう性格な上、なるべく後悔しないように生きているからこそああいう行動に出たわけである。いつ死ぬか分からない戦士なのだからしょうがないが、貯金もしないのはどうだろうか。
【宵越しの金は持たない】を地で行く人物なので、財布の管理は木偶ノ坊の役目になること必須。
武道家である明奈は風螺華と違い、己の肉体と霊力で勝負する事を良しとしているため、武神剛杵以外のものは一切持たない。
性格面においては豪放磊落そのものなので、几帳面な風螺華とは衝突しがち(安倍最大の凸凹コンビと言われている)
それだけに二人が組むと互いの欠点が補い合って高い効果を発揮するので、風螺華とは最もコンビでの仕事量が多い。
必殺技の神具発動は【不動炎龍昇】。
拳から放たれる巨大な炎龍の闘気が全ての敵を飲み込み、螺旋を描き天へと昇る壮大な技。
一対一の対人においては最強。対軍としても申し分ないが、風螺華の七十七の天罰と比べて威力が高すぎて細かい制御が効かないため、対城に使うなら木っ端微塵にする目的以外の時はやめておいた方がいい