旅館“山神”。 麻衣の部屋。
温泉を出た後、麻衣は真っ直ぐに部屋に帰ってきていた。
部屋には既に布団が敷かれており、浴衣に着替えた麻衣自身も、その中に入り眼を閉じて、明日の為に寝ようと・・・
「・・・・・・・・・・・・・・・」
だが、麻衣は再び目を開けた。
ふらりと起き上がり、悲しげな瞳で、掛け布団をぎゅうと抱きしめる。
「・・・ダメ。やっぱり、今日も・・・」
目を落とし、ため息を吐くその姿は、しおれた花の様でもある。
「・・・私、何やってるんだろう・・・ 静瑠さんは気を使ってくれたのに・・・ まだ・・・」
その時
(コン、コン)
唐突に、部屋の扉をノックする音が響く。
「・・・誰・・・ですか?」
ほんの少しだけ不安な気持ちで、ドアの向こうへ尋ねる。
「仁だ。こんな遅くにすまない」
「仁さん・・・?」
確かに、この声は仁さんだ。
「入ってもいいか?」
誠実な仁は、一度もドアノブを回さないまま入室の是非を問う。
「・・・はい。待ってて下さい」
どうせこのまま眠れないなら、少々の会話ぐらいした方がいいかもしれない。
それに仁さんなら、信頼できる。
麻衣は、自分から起き上がり、ドアの前まで歩く。
そのまま、ガチャリ、と鍵のロックを外し、ドアを開けた。
開けた先にいたのは、やはり仁だった。
浴衣ではなく、昼間のGジャンの下のシャツともまた違う、タイツに似た紺色の長袖シャツと、通気性の良さそうな、肌のラインを出す灰色のズボン。
ちょっとだけ忍者を連想させるこれが、仁さんの寝間着なのだろう。
そのまま戦闘に出られそうなほどに実用性を重視したのであろうチョイスが、仁という人間の裏表の無さを如実に現していて、それが少し可愛かった。
「邪魔をしていいか?」
「えっ、あ・・・ はい」
仁は、麻衣に案内されるままに、座布団の上に正座した。
「それで・・・ あの、どうして私に?」
布団の方に腰を下ろし、尋ねる麻衣。
「ああ」
仁は、座布団の上で座り直し、正座の上に拳を置いた。
「もし違っていたらただのお節介で、更にどこまでも礼を失した言葉だと思う。・・・でも、もしかしたら、と思って」
完全な自信は無いが、それでも麻衣が心配になってやってきた。そういうことらしい。
「・・・・・・? もしかしたら?」
「ああ」
仁は、まっすぐに麻衣を見据える。
「君は昨日から、寝ていない・・・ そう言っていたよな?」
「・・・はい」
そう、寝ずに、神社の書庫から本をひたすら探していた。
でも、それは・・・
「俺にも、似たような事があった」
「似たような、事・・・?」
「ああ、だとしたら、君は・・・ 今日も寝られない筈だ」
まるで預言者の様に、仁は言い放つ。
「え・・・・・・」
麻衣は、予想もしていなかった言葉に喉を詰まらせた。
「君が眠らないのは・・・」
・・・やめて。
「ひょっとして君は、眠らないんじゃなくて・・・」
「(言い当てないでっ・・・!)」
優しい仁さんに、そんな女(ひと)だと思われたくない・・・っ!
「【眠るのが怖い】んじゃないか?」
だが、麻衣の願い虚しく、言葉は紡がれた。
「・・・・・・っ!!!」
核心を突かれた。
麻衣は、驚きを隠せなかった。
「違うか?」
「・・・・・・・・・」
俯いたまま、沈黙する麻衣。
「・・・・・・そう、です」
羞恥の想いから来る胸の痛みを抑えながら、麻衣はそれを認めた。
「やっぱりか・・・」
仁は、ただそう一言言った。
「私・・・ 嫌な女なんです」
麻衣は、語り始めた。
「・・・仁さんの言う通り、本当は怖いんです。眠るのが・・・。
眠ったら、お姉ちゃんが・・・ 淫魔になったお姉ちゃんが夢に出てきて、カーマと・・・
そんな事を欠片でも想像したら、眠るのが・・・怖くて・・・っ!
私のせいなのに! 私を助ける為にお姉ちゃんは淫魔になったのに・・・っ!! そのお姉ちゃんが、夢に出てくるのが・・・怖いんですっ!!!」
麻衣は、頭を抑え、小刻みに震えていた。
それにより髪は乱れ、目は涙を一杯に溜めている。
麻衣の年齢と、麻衣にとっての亜衣の存在を考えれば無理も無い事だった。
「麻衣」
「ごめんなさいっ・・・ 私・・・っ!!」
「麻衣!!」
「ごめんなさいっ!!! お姉ちゃん、ごめ・・・!!!」
「麻衣っ!!!」
仁は、いきなり麻衣を胸に引き寄せ、抱きしめた。
「・・・・・・っ!!!???」
麻衣は、そんな仁の突然の行動に驚く。
「えっ!? あっ・・・じ、仁・・・さん!!?」
仁の胸に抱きしめられたまま、慌てふためく麻衣。
仁は、強い力は込めていなかった。その抱き締め方は、無骨ながら、優しい。
「聞こえるか?」
眼を閉じつつ、麻衣に問う。
「え・・・」
麻衣には当然ながら、何のことか分からない。
「心臓の音」
「・・・・・・?」
状況が飲み込めていないものの、言われるまま落ち着いて、音に集中してみた。
確かに、押し付けられた胸から、ドクン、ドクン と、力強い心臓の鼓動音が聞こえてくる。
「はい・・・」
「今の俺たちに必要なのは、明日の為にゆっくりと休息を取る事。
そうでなければ、俺たちは互いに大切な人を救えない。・・・君のお姉さんのためにも、今は眠らないといけない」
「でも・・・ 私・・・」
「・・・それでも眠ることが不安なら、この音を聞いていればいい。
この心臓の音は、寝ている時も俺が君の側にいる証拠。この音が聞こえている間は、君の自責の想いが見せる悪夢からは、俺が・・・守る」
仁はそう言って、麻衣に自分の顔を見せた。
何の芝居も無い、心の底からの優しさが見れる、その励ます笑顔。
そして、男の人の・・・仁の胸板の逞しさ、そして温かさ。
・・・不思議と、嫌じゃなかった。
むしろ、今こうしていることに・・・なんていうか、安らぎのようなものを感じて・・・ 落ち着いてる。
「あ・・・」
そして気付くと、目からは涙が溢れ出していた。
「だから・・・ 今日ぐらい、ゆっくり眠っても、いいんだ。
朝まで、俺はこうしているから」
麻衣の頭を、優しく撫でる。
・・・この人は、本当に本気でそう言っている。
聞こえる心臓の音が、そう感じさせる。
「でも、それじゃ・・・仁さんが」
「気にするな、針の上で寝た事だってある。
・・・あ、イヤ。麻衣の抱き心地が悪いとかそういう意味じゃなくて・・・ いやその・・・」
こんな所でまで天然な仁に、思わずクスッと笑ってしまう。
「仁、さん・・・」
「ん・・・?」
「あの・・・・・・」
そういう時は“すんません”やのうて、“おおきに”って言わな
謝られるより、感謝された方が嬉しいって、ウチはそう思うんよ
「あ・・・り・・・が・・・・・・・・・・・」
「ああ・・・」
仁の胸の中で、麻衣はゆっくりと、眼を閉じた。
張り詰めていたものが、嘘の様に消えて、昨日から抑えていた疲れと、睡魔が押し寄せたのである。
「・・・瀬馬爺の、受け売りなんだけどな」
仁もまた、薫が追い出されてしまった日から、ずっと眠ることが出来なかった。
守ると言った薫を、守る事が出来なかった自分が恥ずかしくて、悔しくて、
その癖、眠るときに現れる、自分の名を呼び、苦しみ、餓死する姿の親友を見るのが怖かった。
その時、幼い子供だった自分を抱きしめ、同じ様に眠りなさいと言ってくれたのが、瀬馬爺だったのだ。
「すー・・・ すー・・・」
麻衣は、仁の胸の中で、安らかな寝息を立てていた。
「・・・・・・・・・」
仁は、それを慈しむ目で見つめるだけで、特に何もすることはなかった。
「くー・・・・・」
麻衣の寝顔は可愛く、その姿は同世代の女性どころか、もっと幼い印象さえ受ける。
「・・・こんな、普通の女の子だっていうのに・・・」
自分もまた、幼い頃から退魔としての特訓を受け、10代を越える頃には人外の邪鬼、魑魅魍魎を相手に血を浴び、血反吐を吐いてきた。
それでも、それはあくまで自分の意志で行ったことだ。
今の逢魔は、一族の人間に戦いを強制させる事は無い。自分から志願する人間しか戦場へ向かわせることは、絶対にしない。
特に淫魔に凄惨な目に遭わせられ易い女性は、いくら志願をしても、一定の年頃を超えるまでは、戦場へ向かうことを許されない。
その中には、旅館の中居達の様にサポートに回る道もあれば、全くの平凡な、一般人としての生き方も許されている。
だが・・・
今、自分の目の前で寝ている少女は・・・ そうじゃない。
話だけに聞く、彼女の双子の姉、天津亜衣もそうだ。
己の意思が戦いに伴っていようと、そうでなかろうと、羽衣の天女の血を引く二人は、否応も無く淫魔達に付け狙われる。
捕らえられてしまえば、待っているのは、淫魔達の手による筆舌に尽くしがたい陵辱、拷問だ。
その結果の一つとして、天津亜衣は・・・よりにもよって、その身自身を淫魔へと変えられてしまった。
一歩間違えば、それは麻衣だったかもしれない。
そうでなくとも、父も母も亡く、己を育ててくれた祖母代わりの人さえ殉死し
唯一残った肉親である姉は、今も宿敵である淫魔に、魂から陵辱され
今・・・麻衣は、独りきりなのだ。
男の自分でも、その苦しみ、辛さを想像するには余りある。それだけで・・・心臓が引き裂かれそうだ。
たかだか10代の少女に背負わせるには、あまりにも重過ぎる。そして、辛すぎる苦悶。
あまりにも純真な寝顔を見せる少女に、そのどこにそんな宿命が伺えるのか。
とてもそうは見えない。穢れをまるで知らない、戦う方法も知らない普通の少女以外の何に見える?
誰かが、守らないといけない。
この子は、誰かが守らないと駄目なんだ。
8歳の頃の、その時別れたきりの、薫の顔が浮かぶ。
守ると誓った。なのに守れなかった、・・・親友。
「薫・・・」
ただ許すには、あまりにも罪深いことをした。
それでも、まだ助けたいと、心はそう思っている。
現実は、甘くはない。一人の人間に出来るのは、せいぜい一人守れるかどうかだ。
それでも・・・
「お前に、これ以上罪は重ねさせないぞ・・・!!」
窓から見える夜空の月に向かって、仁は、まだ見ぬ親友に誓った。
◇ ◇
一方。麻衣の部屋の扉の向こうでは
「・・・あ〜あ。肝心なトコ、仁君に取られてしもた」
静瑠が扉に片耳をつけて、聞き耳を立てていた。
静瑠は静瑠なりに、心配をして麻衣の様子を見に来たのである。
しかし、たった数分の違いで、純粋に麻衣を心配してやって来た仁に先を越された。
「(ん〜・・・ まあ、仁君なら任せても安心やね。真面目な子やさかい、手も出さへんでしょ)」
ふふ、と。年長者の余裕の笑みで、ドアから耳を離す。
「・・・そういえば、いつもここやゆう所は、自然と仁君が決めとったっけねぇ。・・・ふふ、打算ゼロの天然いうんはほんま怖おすなぁ」
その時、角の向こうから誰かが走ってくる足音が近づいてきた。
「あー、こんな所にいたか」
音の主は、静瑠より地味な、仲居の着物を着ているショートの、赤がかった髪の少女だった。
年は麻衣とそう変わらないだろう。着物を捲って半袖状態にしていたり、若女将の静瑠に対してタメ口を利いていたりする所から、その気性が伺える。
「那緒はん、どないしはったん?」
「わっかんないけどさ、紫磨のバアさんが男湯の脱衣所に集まれって。・・・ったく」
さも面倒臭そうに言い放つ那緒。
「そう・・・ なら、急がんとねぇ」
那緒と共に早足で駆ける。
しかし、静瑠はピタと足を止め、麻衣の部屋を振り返る。
「さ〜て・・・ 仁君はどっち選ぶんやろねぇ。薫はんか、麻衣はんか・・・」
去り際に、静瑠は意味深な発言を残す。
「早く来いよ〜!! 怒られんのあたしだぞー!?」
「はいはい」
二人は脱衣所へと急いだ。
◇ ◇
男湯、脱衣所。
「何なんだよ一体?」
「どうしはったんどすか?」
スリッパの音をさせて、静瑠と那緒が駆けつける。
脱衣所には、女将の紫磨と、仲居の一人、小百合がいた。
「どうって、この光景見りゃあわかるだろ?」
女将の紫磨は、扇子で脱衣所の長椅子を指した。
「あ・・・」
長椅子の上では、二人の男があられもない、股間と顔にタオルだけ乗せた状態で横たわっていた。
木偶ノ坊と、常連客の源爺さんである。
紫磨は扇子で、小百合は団扇で二人を扇いでいる。
「うっわ、何じゃこりゃ。ひっでぇ〜〜」
正直な感想を述べる那緒と
「・・・源はんと長湯勝負しはって、両者KO・・・ ってとこどすか」
少々呆れ気味に言う静瑠。
「ふざけんじゃねぇ〜〜・・・ 俺が勝ったぞ〜〜〜・・・ コイツが湯船に沈んでぇ〜〜・・・ 5秒ぐらいはなぁ〜〜・・・」
茹で上がった干物のような状態の源爺さんが、どこにそんな余力があるのか、力の無い声で自分の勝利を告げる。
「はいはい。源はんは長湯に強おすなあ」
激励の言葉をかけながら、紫磨から受け取った団扇で源爺さんの体を扇ぐ。
「む・・・無念・・・」
木偶ノ坊も、体を真っ赤にして力なく横たわっている。
「コイツ。決戦の前の日に何やってんだ?」
呆れた調子で言う那緒。
「男って言うんは、いつまでたっても子供やったりもするんよ」
「ふ〜ん・・・」
那緒も団扇を渡され、源爺さんの方を仰ぐ。
「申し訳、ございませぬ・・・ ぞな・・・」
うわ言のような弱々しい口調で、感謝を述べる木偶の坊に対し
「・・・ウチもおたくも、肝心な所は逃してまいますねぇ」
ボソリと、静瑠はそう一言洩らした。
「・・・? 何か、仰られました、ぞなもしか〜〜・・・?」
しかし、湯当たりした木偶ノ坊には、その言葉は聞き取りきれない。
「・・・・・・・・・なんも」
ふぅ、と一息だけため息を吐く静瑠。
「「〜〜〜〜・・・・・・うぐ」」
二人の茹でダコは、だらりと体の力が抜けきったように、パタ、と、仲良く腕を落とした。
「おや? 昇天しちまったかね」
「お母様。木偶ノ坊はんはともかく、源はんにその言い方は洒落になりませんよ」
苦笑する静瑠。
「ハン、この爺さん湯から引き上げるのは一度や二度じゃないんだ。これぐらいでくたばるタマじゃないのはアタシが一番良く知ってるよ」
そう言うと、源爺さんを担いでズルズルと引きずる紫磨。
「シマさ〜〜ん・・・ すまねぇ〜〜・・・・・・」
へろへろの声でお礼を言う源爺さん。
「こいつは借(しゃく)にしとくよ。ったく・・・」
二人は角の向こうに消える。
残るは、巨体の木偶ノ坊のみ。
「困りましたわ〜。こんなに重そうな人、三人だけやとしんどおすなあ・・・」
顔に手を当てながら、途方にくれた言い口の静瑠。
「あ、あの・・・ 私、布団を運ぶ台車を、持ってきてます・・・」
そこで、小百合が、おずおずと発言した。
「あらそう。そやねえ・・・ ええかもしれんね。
小百合はんはよぅ気が付きますなぁ。えらいえらい」
小百合の頭を撫でる静瑠。
「えへへ・・・」
小百合は、嬉しそうに顔を赤らめている。
一人の人間を布団と同じ扱いにすること自体には、誰もツッコミを入れなかった。
「それに引き換え・・・
・・・那緒はん? 一人だけ、こっそり逃げはるんはあきませんねぇ?」
静瑠の一言に、静瑠の背後で、忍び足で退場しようとしていた那緒はビクッと止まる。
「な、なんの事かな〜・・・?」
ギギギ、と音をさせそうな硬さで、冷や汗付きの作り笑いをしながら振り返る那緒。
「長い付き合いどすから、お見通し♪」
対する静瑠は、顔こそ笑っているが、その気迫は背後に巨大な蛇でもいるかのようで、正に蛙を睨む蛇である。
「ハァ・・・ わかったよ・・・」
食われたらかなわない、とばかりに、肩を落とす那緒。
「じゃ、乗せて運びましょか・・・ ウチは首持つから、小百合はんは右足、那緒はんは左足な」
「は・・・ はいっ!」
「うわぁ〜・・・ コイツの足、臭そ・・・」
「あ・・・首、【ゴキッ】て言うてもぅた」
「ええ〜〜〜〜!!?? 」
「あ、あわわわ、どうしたら・・・(オロオロ)」
「う、海に沈めるかっ!?」
「海は遠いからねぇ・・・ 壁に埋めましょか?」
「・・・こ、こ・・・殺さんで欲しいぞなもし・・・」
旅館“山神”の夜は、更けていく・・・
◇ ◇
一方。 鬼獣淫界 淫魔の社 カーマの寝室
その寝具の中央で
「ん・・・・・・」
亜衣は再び、目を覚ました。
寝具のやわらかい感触、肌に感じる外気が、自分が一糸纏わぬ全裸だということを教える。
「・・・・・・はっ!?」
意識が覚醒すると同時に、自分の状況を思い出した。
カーマに再び犯され、その姿を鏡で見させられ続けたのは・・・ ついさっき。
・・・まだ、その感触が・・・残っている。 そして、膣内には生暖かい感触があり、秘所からはトロリと、粘液が垂れ流れている。
「・・・・・・っ」
どれだけこんな陵辱を受けただろう。
自分でもどれだけ、精神(こころ)が擦り切れてしまったか、わからない。
自分はまだ正気なのだろうか、それとももう狂い始めているのか。
あの時・・・
自分の顔は、紅潮し・・・ 秘所は、愛液を垂れ流していた。
あの時、自分は確かに、カーマに貫かれて、感じて・・・
「〜〜〜〜〜っっ」
首を大きく、ブルブルと続けて横に振った。
認めない。 そんなの、認めない。
私は天津亜衣なんだ。 天津羽衣の巫女なんだ。
何度も犯されたからって・・・ なんだっていうんだ!!
「負けて、たまるか・・・っ!」
こうしては、いられない。
「(逃げないと・・・・・・っ!)」
これまで一度たりとも逃げることは出来なかった。
それでも、諦めたらおしまいだ。
例え無駄でも、逃げられる所まで・・・
亜衣は、起き上がろうと体に力を入れる。
だが
「・・・・・・っ!!?(体が・・・ 首から下が、動か・・・・・・ない!!?)」
何度力を入れても、体は動かなかった。
動け動けと命令しても、まるでそれが体に届いていないように。
「なん・・・で・・・?」
驚き、困惑する亜衣。
「無駄だ」
「っ!!?」
聞きなれた声。
いつの間にやら、傍らにはカーマが立っていた。
カーマは悪辣な笑みを浮かべながら、亜衣を視姦している。
「くっ・・・!
私に・・・ 何を、したの・・・っ!」
亜衣は、カーマを睨みつけ、吼える。
「俺は別に何も?
ただ、悪衣がお前の首にしか自由を与えていないだけだ」
対してカーマは、心微動だにせず、ただ淡々と質問に答えた。
「なん・・・ですって・・・?」
自分の体なのに、自分の意志で動かせない。
亜衣は、その状況にたまらない不安と、恐怖を覚える。
「暴れるお前を無理矢理犯すのもたまらなく好きだが・・・ こうして、人形の様に動かないというのもまたそそられる」
「ぐっ・・・! この、変態!!!」
亜衣は叫んだ。
「フフ・・・」
そんな罵倒の言葉さえ、カーマは心地よさそうに聞き惚れる。
そして、カーマは亜衣の両足を掴み、引き上げた。
「うあっっ!?」
いきなり引きずられ、亜衣は悲鳴を上げる。
カーマはそのまま、そそり立った己の肉棒を、亜衣の秘所にあてがう。
「や、やめろ────────────っ!!!!」
そんな言葉でカーマがやめるはずは無いのに、それでも亜衣は叫んだ。
必死に抵抗しようとするが、動くのは本当に首だけで、手も足も、ピクリとも動いてくれない。
「ふ・・・では、挿入はやめてやろう」
「え・・・・・・!?」
しかし、カーマからの返事は予想外のものだった。
やめろと叫んでいた亜衣自身も、それに驚く。
「そのかわり・・・」
カーマは、懐から瓢箪(ひょうたん)を取り出した。
「・・・・・・? 何なの・・・?」
「フフ・・・ これはな。どんな女でも数分ともたずよがり狂ってしまう媚薬だ。
特別に、俺自身が満遍なく塗りつけてやろう」
そういうと、カーマは瓢箪の蓋を外し、それを自分の手と、亜衣の体に振り掛ける。
「う、うっ・・・!」
寝具の上で、亜衣の足の間に入ると、カーマの手は亜衣の体を掴み、まるで日焼け止めでも塗るかのように全身に塗りたくっていく。
「うあっ!? や、やめっ・・・!!」
体を撫で回すその感触に、亜衣は強く言葉で拒絶する。
「・・・では、挿れてほしいか?」
(クチュ・・・)
カーマは腰の動きだけで、亜衣の秘所に肉棒をキスさせる。
考えるまでも無く、その気になればいつでも挿入できる。という意味だ。
「・・・うぅ、ぐっ・・・・・・!!!」
悔しい。悔しくてしょうがない。
だが、それでももう、挿れられ、中に出されるのは・・・嫌だ。
「挿れて欲しくないのなら、【触って下さい】だ」
カーマは、ニヤと笑いながら、そんな亜衣に命令をする。
「なっ・・・!!? ・・・ふざけないでっ!!!」
そんな心にも無い台詞、言えるはずが無い。
「・・・ふ」
カーマはほんの少しだけ、腰を前に出す。
(ツプ・・・・・・)
カーマの肉棒が、亜衣の割れ目を掻き分け、先端が沈み込もうと
「イヤァッ!! ダメっ!! やめてっ!!!」
必死に叫ぶ亜衣。
カーマは腰をあっさりと引いた。
「・・・じゃあ、どう言うか、わかるな?」
「くっ・・・っぅ!!」
亜衣の顔が屈辱に歪む。
「・・・て ・・・・ぃ」
顔を恥辱で赤く染めながら、震える口で、その言葉を口にする。
「何?」
カーマは、何が言いたいのかは分かっている上で聞き返した。
「さわって・・・ くださぃ・・・っ」
ぶるぶると震えながら、再度口にした。
「声が小さい」
「・・・っ 触って、下さいっ!!!」
きつく眼を閉じ、叫んだ。
「・・・ふふ」
カーマは笑みを浮かべながら、再び、亜衣の腹の上に溜まった媚薬液を全身に塗りこむ作業を開始した。
「・・・・・くっ、う、うっ・・・!」
カーマの蟲惑的な手の動きが、亜衣の全身を犯していく。
媚薬の液体の冷たい感触に、体はビクンと震えるが、自分からはやはり動かせない。
「・・・・・・(ニヤ」
(ツプッ)
カーマの指が、亜衣の臍(へそ)の穴に指を突き入れた。
「ぅぁっ・・・!」
抑えきれない悲鳴が上がる。
(チュク、チュク、ピチュ・・・)
「・・・・・・っ」
普段人に触られる筈も無い場所、そこを蹂躙されるのは、屈辱だった。
臍に挿入と抜出を繰り返すたび、指に絡みついた媚薬が淫靡な水音を立てる。
亜衣にも、カーマのこの意味の無いような行為が、何を意図しているのかわかってしまった。
カーマは、私の口から【犯してくれ】と言わせようとしてる。
そうして、私のプライドをすべてズタズタにするつもりなんだ。
「(・・・思い通りになって、たまるかっ・・・!!)」
歯を食いしばり、必死に快楽に耐えようとする。
カーマが亜衣の腹部全体を塗りつくすと、その両手は亜衣の乳房に回った。
「うっ、あ・・・」
「ここは重点的にやってやろう」
宣言どおり、カーマは亜衣の胸を、媚薬をふりかけた手でこねくり回した。
乳房全体を大きく歪ませ、回し、動かし、時折騙し討ちのような形で乳首を抓んだり、軽く弾いたりする。
その刺激に、そして媚薬のせいか、亜衣の乳首はすでに勃ちきっていた。
「・・・〜っ、っ、・・・っ・・・」
亜衣は無言で堪え続けている。
自分の胸を、体をオモチャのように扱われながら、それでも強くカーマを睨み続けた。
「・・・・・・」
カーマは、たまらなく興奮していた。
亜衣の美しく豊かな両胸の感触。対して、乳首のコリコリとした感触。
そして、自分を見続ける、強い意志を持った瞳・・・。
カーマは、別にこんなことで亜衣を完全に屈服しきれるとは思っていない。
ただカーマは、亜衣の恥辱に震える顔や、それに耐えながら自分を睨む瞳を見たかった。
続いて、背中、首筋、脇とカーマの手は伸びていき、そこで一度離し、足の裏からじっくりと塗りこんでいく。
「ぅ・・・・・・」
動かない体が悔しかった。
動かないのに、カーマが媚薬を塗りこむ感触はしっかりと体に伝わる。
それが、自分の体を好きにされているという事実をよりはっきりと認識させ、恥辱を増大させる。
やがて、カーマの手は亜衣の腰へと伸びる。
「っ・・・・・・っっ!!」
それまできつく眼を閉じ、唇を強く噛んで耐えてきた亜衣も、目を見開き、ビクンと体を振るわせる。
既に、体は媚薬の効果でたまらなく熱くなっていた。秘所からは、悔しい事にもう愛液が垂れ流れ始めて
まるで全身が性感帯になったかのような、狂った強烈な感覚が体を支配し始めて、本能が理性を蝕もうとしている。
そんな状況で、一番敏感な場所にそれを塗られてしまったら、どうなってしまうんだろう。
耐え切れるのか、亜衣はたまらない不安に襲われた。
だが、そんな亜衣の心はお構い無しに、カーマの手は遂に亜衣の秘所に触れた。
「・・・・・・っぁ!」
チュクチュクと、肉壷と指が絡み合う水音が響き、今までもどかしい状況にあった体は、快楽に打ち震える。
「あ、あ、あ・・・っ!!」
膣の内側まで塗りたくられる液体。
「はっ、あ、あっ・・・!!」
早くも、ただでさえ熱くなっていた秘所が、媚薬の効果により更に熱を発し始めた。
容赦の無いカーマの指の動きが、亜衣のボルテージを高めていく。
「うあっ・・・!! あ・・・」
絶頂が近づく。全身を駆け巡る快楽信号が脳を焼きそうになる。
もう・・・ ダメ・・・っ
「おっと、イって貰っては困る」
しかし、亜衣が絶頂に差し掛かるその直前、
カーマは大げさな動きで、指を抜いた。
「・・・・・・っ!?」
絶頂の直前で止められたことで、意志とは反対に本能が悲鳴を上げた。
これまで強制的に絶頂させられる経験しかなかった亜衣にとって、初めての焦らされ行為に、脳が【苦しい】と叫ぶ。
「あ、あ・・・ うぁ・・・っ!?」
亜衣は、困惑していた。
そんな馬鹿な、カーマに絶頂させられずにすんでよかったはずなのに
なんで私の頭の中で、苦しいとか、イカせてとか、そんな・・・ そんな言葉が浮かんでくるの・・・?
絶え絶えの息で、カーマを見やる亜衣。
「フフ・・・ これからはゲームだ。根競べをしよう。
俺の愛撫に耐え続けられたら、挿入も中出しも今回はしないでおいてやる。
だが・・・ お前が一つの台詞を言えば、ゲームオーバーだ」
「せり、ふ・・・・・・?」
亜衣の疑問に、カーマは悪辣に笑う。
「【私のいやらしいおマンコに、カーマの逞しいおチンチンで、ズボズボに突いて、中に出してください】だ」
「なっ・・・・・・!!!」
そんな台詞、口が裂けても、いや、死んでも言う筈がない。
「これからお前の体を弄ぶ。
今のように、絶頂のギリギリまで弄び、止める。それを繰り返す。
時間は・・・ そうだな、1時間。フフ・・・ どこまで正気を保っていられるかな?」
「そん、な・・・」
さっきの一回だけでもあんなに苦しかったのに
それが・・・ 1時間も?
「おやおや、【元】天津の巫女が随分と気弱だな」
【元】を強調するカーマ。
カーマは、もう私が天津の巫女ではないと、その資格をとうに失ったと告げている。
「ちが・・・ 私は・・・っ」
いくら穢されても。 私は、まだ・・・
「違わない。今のお前は私の妻で、淫魔の姫。その証拠に・・・」
カーマは、再び亜衣の秘所に指を突き入れる。
「ひあっ!!?」
思わず悲鳴を上げる亜衣。
「ここはもう、すごいことになっているぞ?
まるで洪水だ。男を、俺のモノを欲しがってしょうがないらしい。どうだ?」
カーマが軽く股間を撫でるだけで、ピチャピチャと水音が響く。
明らかに、媚薬とは違う、亜衣自身から湧き出た、快楽の証・・・
「この濡らしよう、淫魔の姫のものでこそあれ、天津の巫女では無いな」
実際、カーマの手は亜衣の愛液でびしょ濡れになっている。
「やっ・・・ あ・・・
だ、れが・・・ あんたの・・・ 淫魔の、妻、なんか・・・」
「淫魔の妻なんか・・・ か、では・・・
大学院生の、藤門秀人の場合はどうだ?」
「え・・・・・・?」
何を、言ってるの・・・?
「俺が淫魔でなく、カーマスートラでもなく・・・
普通の大学院生であったら、この行為も受け入れていたか?」
カーマの表情からは、質問の意図が計れない。
「何、言って・・・」
「悪衣が言っていたがな・・・俺を初めて見た時・・・」
「え・・・?」
悪衣・・・?
「男嫌いのお前が、俺の視線に俯き、少しだけ、動機を激しくしたそうじゃないか」
「・・・・・・っ!!」
亜衣の顔が、一気に真っ赤になる。
確かにそうだった。けど・・・ あれは・・・
「ほお、やはりそうなのか」
ニヤリと笑うカーマ。
「ちが・・・ 違うっっ!!!!」
亜衣は思わず大声を出した。
「フフ・・・ まあ、いいさ。
これからお前を素直にしていけばいいことだ。
では・・・始めようか」
ゲームは、開始された。
◇ ◇
そしてそれから・・・ およそ、1時間弱。
「あっ・・・ あ、あっ・・・ んん・・・っっ!」
亜衣の声は、大分力を失っていた。
体は大きく汗を掻き、瞳は焦点が定まらない。 秘所からは止め処なく愛液が溢れ、意志とは反して涎は垂れ、涙が出てくる。
今はただ、口から漏れそうになる喘ぎの声を必死に抑えることしか出来なかった・・・。
それも当然、いや、1時間近くも精神がもっているというのは、驚異的ですらある。
カーマの攻めは、休む事無く続いていた。
媚薬を塗りこめられ、ベトベトに、桃の実の様に光沢と水気を帯びた体を、カーマは弄びぬいた。
激しく、時にゆるやかに、亜衣の体を蹂躙し、亜衣が絶頂に届こうとするたびに手を止める、それを繰り返す。
「うあっ・・・あ・・・ あ・・・っ!!」
そのたびに亜衣の身心は疲労し、激しい辛苦に襲われる。
もう何十回、続けられたろうか。なんとか紙一重で正気を保っていようとしてはいるものの、もはやまともな思考さえ出来ない。
10分経ったのか、5時間たったのかも、亜衣には分からない。
・・・さしもの亜衣も、人としての限界を遥かに超える苦悶に、もはや・・・限界だった。
そこで
「さあ、どうだ? 挿れて欲しいか?」
最初の一度から、全く質問一つしなかったカーマが、例の質問をする。
「・・・・・・っ」
白く霞んだ思考の中、その言葉の意味を思い出していく。
・・・そんなの、答えは決まっている。
カーマのモノなんて・・・
「挿れ・・・て・・・」
え・・・・・・?
「そんな言い方では駄目だな。教えて貰ったとおりに言ってみろ」
亜衣がそう言うのが分かっていたかのように、カーマは勝ち誇った笑みで命令した。
「カーマ・・・の・・・ 逞しい・・・ オチンチンで・・・ 私の・・・いやらしい・・・ おマンコに・・・」
私が・・・言ってるの?
そんな・・・ウソ!?
だって、私はそんなこと、思ってな────
「何をして欲しい?」
「ズボズボに・・・突いて。思いきり・・・ 中に・・・出して、・・・」
やめて!!
そんなこと望んでない!!!
死んでもイヤ!!!
「フフ・・・いいだろう。
素直な子に、ご褒美だ」
カーマは、そそり立つ肉棒の先端を、亜衣の秘所にあてがった。
イヤッ!!! やめて!!!
挿れないで!!! 今のは私が言ったんじゃない!!!
待って!!! お願いだから!!!!
(ズグッッ────!!!)
カーマの肉棒が、亜衣の膣という鞘に、乱暴に収められた。
「ウアアアアアアああああああああああああっっっ!!!!!!!!???」
カーマの肉棒に貫かれると同時に、雷に打たれたかのような快楽が突き抜ける。
(ビクンッ!! ビク! ビクンッッ!!!!)
さんざん絶頂の寸前で止められていた体は、それだけで・・・達してしまった。
「うあ・・・ あ・・・あ・・・」
涙が溢れる。
自分を犯した男に、処女を奪った男に、自分はあんな言葉を言ってしまった。
それは、本来、潔癖である亜衣にとって、万死を超える屈辱、恥辱である。
それでも、体は一向に満足しない。
イキたりない。もっとイキたいと、さんざん焦らされた雌の本能が、悲鳴を上げている。
それが、より亜衣を絶望させた。
もう、死んでしまいたい。そう思うほどに。
「っふふ、わかるか? 亜衣。
体が小刻みに震えて、俺を咥え込んでいる場所がヒクヒクと動いている。
よほど俺が欲しかったのだな」
「やぁっ!! あああっ!!! 嫌あっ!!!!」
心身ともに疲弊した状況で、亜衣は泣き叫んだ。
そんなこと、聞きたくない。
もう、嫌だ。離して。返して。戻して。
「あぁっ・・・ も・・・ もう、嫌ぁ・・・っ」
いつもの亜衣はどこへ行ったか、
普通の年頃の少女のように、涙を流し、弱々しく打ち震えている。
カーマは、ゾクゾクと恍惚に打ち震えていた。
こうして、限界まで追い詰めた時に亜衣が見せる、いつもの亜衣とは違う、弱い少女の部分。
涙を流し、自分の肉棒を挿れられながら、可愛い悲鳴を上げるその時・・・
それが、たまらなく自分を興奮させる。
誰にも見せぬその顔を、今、目の前で自分は眺めているのだ。
「ふふ・・・ たまらんな。
実に楽しませてくれるよ。亜衣!!!」
カーマは、腰を激しく動かしだした。
部屋中に、肉のぶつかり合う、激しい水音が響く。
「ああっ・・・! やぁっ・・・!! あぐぅ、あっ・・・!!!」
カーマは挿入したまま、亜衣の両足を掴み、引き上げると同時に自分も立ち上がる。
上背と首だけが寝具の上に乗る形にし、仰向けのままの亜衣を、激しく犯し始める。
「ああぅ・・・っ! あ、あっ・・・!!」
捕まれる箇所が両足から腰に変わり、それがカーマの腰の動きと共に引き上げられ、降下される。
その独特の体位により、首が前に曲げられた亜衣と、カーマの視線は否応なく交わる。
「くっ・・・う・・・」
「フフ・・・」
早いものだ。もういつもの亜衣の目に戻りつつある。
だが、この強さがいいのだ。
他の女にはない、この精神の強さが・・・
これからも、楽しませてもらう・・・!!
「っ・・・ いくぞ、亜衣!!」
まるで恋人に告げるかのような言い草で、カーマは腰の動きを止めた。
「うあああっ!!? ダメッ!!! 抜い・・・」
(びゅるびゅくっ!! びゅくびゅくっ!! どびゅっ・・・)
「あ、あ、あっ────!!」
カーマに再び精を注ぎ込まれ、それと共に絶頂してしまう。
亜衣は、再び意識を闇に呑まれていった・・・
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
麻衣の純粋な可愛さ、というのに重点を置いて仁に。
【静瑠ルート】も考えたんですが、トゥルーからは外しました。
あんまり伸ばしてもアレなんで、次からやっと三種の神器戦いきます。
本当は【八】あたりで三種の神器戦だった筈なんですが、いやあ実際書くまでわからないもんですね。