「天津家の人々」C

1月15日、今日は日曜日。
亜衣と麻衣は天津屋敷の居間のテレビで、夕方のひと時を「笑点」を見ながら過ごしていた。

 円楽「それでは第一問。 山田君、皆さんに例の物を配って下さい。」

 山田「は〜い、かしこまりました〜。」

 円楽「さて、今日の御当地、静岡県の浜名湖は『うなぎ』で有名です。
    そこで笑点名物『御当地川柳』。 
皆さんにはこのフリップに書かれている『う』『な』『ぎ』の3文字を頭に付けて、五・七・五の川柳を作って下さい。 
    そして一言説明して下さい。 すると私が『何ですか?』と聞きますから、何か面白い答えを返して下さい。」

 歌丸「はい!」

 円楽「はい、歌丸さん。」

 歌丸「こういうので良いんでしょうか? ど〜しても治りません。」

 円楽「何ですか?」

 歌丸「『[う]裏金を [な]なかなかやめない [ぎ]議員団』」

 円楽「上手い! ほんとにその通りだね〜。 歌丸さんに一枚。」

 山田「は〜い、かしこまりました〜。」

たい平「はい!」

 円楽「はい、たい平さん。」

たい平「西城秀樹さんです。」

 円楽「何ですか?」

たい平「『[う]生まれつき [な]長く生えてた [ぎ]ギャランデュー』」

 円楽「わっはっはっはっはっはっーーー。 そんなわけないだろー。 おい!山田君一枚もっていってー。」

 山田「は〜い、かしこまりました〜。」

木久蔵「はい!」

 円楽「はい、木久蔵さん。」

木久蔵「岐阜県出身の人がいつも思っていることです。」

 円楽「何ですか?」

木久蔵「『[う]生まれはね [な]長野じゃないよ [ぎ]岐阜県だ』」

 円楽「わっはっはっはっはっーーー。 あたりまえじゃないか。 おい!山田君三枚もっていっちゃってー。」

 山田「は〜い、かしこまりました〜。」

楽太郎「はい!」

 円楽「はい、楽太郎さん。」

楽太郎「円楽師匠がず〜っと思っていた事です。」

 円楽「何ですか?」

楽太郎「『[う]馬ズラが [な]長年夢見た [ぎ]牛車(ぎっしゃ)引き』」

 円楽「わっーーはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっーーーーーーー。 おい!山田君、楽さんの全部もってっちゃてー。」

山田「は〜い、かしこまりました〜。」



 亜衣「・・・・・・、何か・・・、ムカツクわね・・・、・・・今日の『笑点』・・・・・・・・・。」

 麻衣「そーね・・・、・・・・・・特に司会の顔・・・・・・、・・・・・・・・・・・・最悪ね・・・・・・・・・・・・。」

   <ひゅうぅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜>(←風の音)

木偶の坊「・・・いっ、家の中なのに・・・、さ・・・、寒い・・・、・・・ぞな・・・、・・・もしっ・・・・・・。」



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