聖獣伝2 ツインドールズ
光時の幻聴に誘惑される麻衣 @
放課後、麻衣はアリサと琴美に誘われて、亜衣が弓試合で対戦する鳳凰学園を覗きに行く。 弓道場に忍び込んだ麻衣達は物陰から、噂の美男子である藤原光時を覗き見ていたが、 麻衣は逆に光時に見つめ返されている気がしていた。 そして、光時が放った矢に、胸の奥を射られたような衝撃に襲われた麻衣は呆然と立ち尽くす。 精神が酷く乱れたまま、羽衣の稽古をする麻衣。 「麻衣っ!その息の乱れは何とした!!(幻舟) ごめんなさいっ!(麻衣)」 麻衣は稽古に集中できず、幻舟から厳しく叱られてしまう。 「お婆ちゃん、もう一度(麻衣) もう良い、稽古にならん(幻舟)」 願い出る麻衣を突き放した幻舟が稽古を終わりすると、麻衣はがっくりと肩を落とした。 「後で、二人でおさらいしてみよっ♪(亜衣) うんっ!(麻衣)」 姉の亜衣に優しく励まされた麻衣は感激して涙ぐみながら返事をした。 |
夕陽の差す天津屋敷の裏庭に、 巫女姿の麻衣が一人たたずむ |
「心の隙は羽衣の舞いにとって命取りになる・・・ この榊をお守りに精神を統一するのじゃ(幻舟)」 榊を見つめる麻衣は、幻舟の言葉を思い返す |
ふと、麻衣が空を見上げると、 微笑み掛けているような光時の姿が浮かんでくる |
「あはっ!・・・あたし、おかしい・・・」 まだ恋を知らない麻衣は光時の面影を 思念から振り払おうと頭を振り困惑する |
「んぅ?・・・」 裏庭を歩いていた鬼麿は、麻衣を目にするが 奇妙な雰囲気に声を掛けるのを躊躇い、 木の陰から不思議そうに様子を窺っていた |
「麻衣、その美しい肌が見たいな・・・」 じっと榊に見つめ、精神を集中する麻衣に、 甘く囁き掛ける光時の幻聴が聞こえてくる |
「あはっ!!・・・」 ハッとなり空を見上げた麻衣は、 再び空に浮かぶ光時から目を離さなくなっていた |
「どうしたの、僕のことが嫌いかい?・・・(光時) う、ううん・・・(麻衣)」 光時の問い掛けに、素直に首を横に振る麻衣 |
「じゃあ、胸を開いてみせて・・・」 優しい声で求められた麻衣は 躊躇うように視線をそらす |
「あぁ・・・は・・・」 意を決するように目を閉じた麻衣が 胸元の襟に手を差し入れる |
襟をいっぱいに開き、美乳を曝け出した麻衣は 乳房に集中する光時の視線を感じていた |
「綺麗だぁ・・・なんて素晴らしいんだろ・・・」 露になった麻衣の乳房は、高鳴る鼓動を 表すように、呼吸に合わせてゆっくりと上下する |
突然のオッパイに鼻の下を伸ばす鬼麿は、大胆な麻衣の行動に飛び上がって驚いた |