麻衣「お姉ちゃん、暑いよぉ…」
亜衣「んなこた分かってるわよ…」
麻衣「う〜、暑い暑い暑い暑いー」
亜衣「あーうるさい!余計暑くなるから黙りなさい!」
麻衣「だって暑いものは暑いんだもん!
   暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い暑い…厚い」
亜衣「…ちょっと。今、最後にどこ見ながら言った?」
麻衣「それでは今回もよろしく♪」
亜衣「…(ぺきぺきと指を鳴らしている)」


天津姉妹座談会第4回「おさらい」


麻衣「いたい…」
亜衣「自業自得。さて今回はまず、言わなくてはいけないことがあります」
麻衣「はい!先日、私達の生みの親でもあるりんしんさんが、
   なんと私達のイラストを描いて下さいました!」
亜衣「このような馬鹿文を書いている作者には、身に余る光栄です。
   さらには私達のちびキャライラストまで頂きまして、
   サイトの管理人諸共、感涙を禁じえません」
麻衣「もちろん、私達も喜んでま〜す」
亜衣「それでは、本編をどうぞ」

亜衣「さて、世間では最近、触手関係が再び脚光を浴びつつあるようです」
麻衣「のっけから凄い話題を振るね、お姉ちゃん」
亜衣「うるさい!仕方ないでしょ、そーゆー商売なんだから」
麻衣「は〜い。それで、なんだっけ」
亜衣「最近、18禁市場では少しずつだけど触手関係の作品が増えてるみたい」
麻衣「ふ〜ん、そう言えば『魔法少女アイ』だっけ、
   最近出た触手18禁ゲーム。随分評判がいいみたいだよね。
   それにアニメでも、『ロマンスは剣の輝き2』で触手シーンがあるみたいだし」
亜衣「『淫魔聖伝』2巻に関しては何を言わんや、ってところだしね」
麻衣「でも、どうして最近になって?」
亜衣「まあ、ニーズに周期みたいなのがあるんじゃないかな?
   視聴者が求めているのが鬼畜だったり、純愛だったり、
   その時代ごとに変わって…今年はたまたま触手の豊作だったと」
麻衣「いいことだね、触手が売れるって認知が世間に広まれば、私達も…」
亜衣「世間はそんなに甘くなーい!一部のファンから好評を得たところで、
   『売れる』と裏付けられるほどの売り上げを示せたわけじゃないんだから」
麻衣「うーん、難しいね」
亜衣「それに、性急な復活は身を滅ぼすわ…某先輩が身を持って教えてくれたじゃない」
麻衣「ヤバげな雰囲気になってきたので、この辺でゲストの紹介です」
亜衣「あれ、そう言えば今回のゲストって誰だったっけ?」
麻衣「お姉ちゃんもよーく知ってる人たちです」

鬼麿「はーっはっはっは!亜衣!麻衣!元気にしてたか!?」
木偶の坊「若、はしゃぎすぎぞなもし」
亜衣「げ!!」
麻衣「今回のゲストは皆さんご存知、淫獣聖戦シリーズから鬼麿様と木偶の坊さんです」
亜衣「ちょっと、何でこのエロガキなのよ!男はムサイから呼ばないんじゃなかったの!?」
麻衣「気分です」
亜衣「なんつー主体性のない奴!」
鬼麿「亜衣、作者に文句を言っても始まらぬぞ。そんなことより、せっかくだから
   ここで2人、いや3人で愛を育もうではないか!!」
亜衣「きゃああ!こら、どこさわってんのよ!」
麻衣「もー鬼麿様ってば、相変わらずなんだから」
木偶の坊「恥ずかしい限りぞなもし…」
亜衣「とりゃあ!」
鬼麿「ぽげ!」
亜衣「はあ、はあ…」
麻衣「わーお姉ちゃん、見事な一本背負いだね」
亜衣「ったく、このガキは…」
麻衣「実は私達より年上なんだけどね」
木偶の坊「うむ、若に代わり紹介するぞなもし。
     鬼麿様は菅原道真公の血を引くと共に鬼獣淫界の王、淫魔大王の資質を持ち、
     生まれながらにして過酷な運命を背負わされた悲劇の王子にござる」
亜衣「どうみてもただのお子様だけどね、見た目は」
麻衣「そして、こちらの筋骨逞しいパイナップル頭の方が木偶の坊さんです。
   鬼麿様のお目付け役で、もう人間じゃないってくらいの身体能力の持ち主です」
木偶の坊「照れるぞなもし」
亜衣「誉めてるの?」
麻衣「でも、いつもいつもいつもいつも、ほんっとーにいっつも
   私達がいいところ…じゃなくてピンチの時に助けに来やが…来てくださるので、
   ファンからの非難を一身に浴びちゃってます」
木偶の坊「むう…しかし拙者は…」
亜衣「まあ、木偶の坊さん自身が悪い人じゃないし」
麻衣「そうです、だから私達も木偶の坊さんに全てを見せることができたわけで」
亜衣「ちょ、ちょっと麻衣」
鬼麿「何ぃ!!!」
亜衣「わ、復活した」
鬼麿「木偶の坊貴様、主人たる麿を差し置いて亜衣と麻衣の全てを堪能したというのか!?」
木偶の坊「い、いえ違うぞなもし、あれは鬼獣淫界の奴らへの闘志を新たにするための、
     いわば儀式でありまして…」
鬼麿「許せぬ!断じて許せぬ!!亜衣と麻衣の胸も尻も(ピー)も全て麿のためにあぶしゃ」
亜衣「図に乗るんじゃない、このエロガキ」
麻衣「ちなみに今の会話の意味は、『XX』の小説第2巻参照です」
亜衣「今となっては入手困難だけどね…念のため言っておくけど、
   真面目なシーンだったんだからね!」
麻衣「傍から見れば視姦…」
亜衣「ちがーう!」
木偶の坊「亜衣さま、叫びすぎは身体に毒ぞなもし」
亜衣「はあ…ボケ役が二人もいると疲れるわ…」
木偶の坊「ご安心を、ツッコミのフォローのための拙者ぞな」
亜衣「なるほど」

亜衣「で、何で今回あんた達なのよ」
鬼麿「うむ、先ほどの通り昨今、世間は触手が隆盛を迎えておる。
   そこで、パイオニアたる我々のことをこの場で語っておこうというわけなのだ」
麻衣「だったら、このメンバーで行くのが筋かなって」
亜衣「私達って…『淫獣聖戦』シリーズを?何だか、今更って感じね」
麻衣「こんな時だから、だよ。次回と次々回は淫魔聖伝と淫獣学園の話題で埋まるから、
   今のうちにやらなきゃ」
亜衣「うーん、なんだかその場しのぎって気が…」
鬼麿「ええい、うだうだ言わずに早くやるのだ!せっかくの麿の見せ場だと言うのに!」
亜衣「ハイハイ…それじゃ、行きましょうか」

麻衣「さて、私達が世に出たのは『淫獣聖戦』ではなく『聖獣伝』としてでした」
亜衣「…前から思ってたんだけど、私達に限らずアームスさんの触手ものって、
   タイトルと内容に関係がないわよね」
木偶の坊「ううむ、言われてみれば…」
麻衣「まあ、それはさておき。聖獣伝は2巻構成で、前田さん原作から離れた、
   アームスオリジナルの触手もの企画ということで始まりました」
亜衣「タイトルが違うとはいえ、『淫獣聖戦』シリーズと設定などの
   変更はありません。私達がヒロインってことも、ね」
鬼麿「麿が主役ということもな!」
亜衣「誰が主役だ!いっつも、騒動の引き金になるのはアンタのくせに…」
麻衣「どっちかって言うと、私達がヒーローで鬼麿様がヒロインって感じよね」
鬼麿「うむ、助けられるのは大抵麿だからな」
亜衣「堂々と言うなあ!そのせいで私達が毎回どんな目に会ってると思ってるのよ!」
鬼麿「視聴者を喜ばし、同時にガッカリさせる目に会っておるな、毎回」
亜衣「こ、このガキャ…」
麻衣「お姉ちゃん、どうどう」
鬼麿「しかし安心するがよい亜衣、麻衣!そちらの身体がいかに汚されようとも
   麿の愛は不変不朽、一点の曇りもないぞ!」
亜衣「嘘つけ!最初から曇りまくってるくせに」
麻衣「出遭いからしてお風呂の覗きからだったもんね」
木偶の坊「して、聖獣伝シリーズの見所といえば何ぞなもし?」
亜衣「そうね…私達の初舞台ってことはもちろんだけど、冴子さんとかも見物かな」
麻衣「声があの人だもんね〜。作画もHさ加減もなかなかだし」
鬼麿「そちらが負けておるわけではないぞ。
   邪鬼どもに嘗めまわされる場面といい、2巻の麻衣の…」
麻衣「わーわーわー!」
亜衣「見直してみると、聖獣伝の時から作品の方向性は決まっていたわね」
鬼麿「うむ、よく犯される脇役、本番はない亜衣麻衣、懲りない鬼夜叉童子、
   決して墜ちない亜衣、簡単に墜ちる麻衣とかだな」
麻衣「うう…いじめだぁー」
木偶の坊「双子において、活発とおとなしめで対照づけするのはよくある手法でござるが、
     誘惑への耐性で対照づけしたのは亜衣様達くらいぞなもし」
亜衣「そんなことのパイオニアなんて、嬉しくない…」
麻衣「次いこう、次!」

亜衣「次は、無印『淫獣聖戦』シリーズね」
麻衣「ズバリ、最大の見所は何でしょう、鬼麿様?」
鬼麿「パッケージじゃ」
亜衣「…そうきたか」
木偶の坊「いやしかし、確かに…特に1巻におけるお二方の艶姿などは…」
麻衣「えへへー。アダルトに携わる他社の監修の方が、『このくらいのインパクトを出せ!』と
   見本として持ち出されたという逸話があるくらいなんですよ」
亜衣「自慢するな、そんなもん」
鬼麿「そうだ、自慢にはならぬぞ」
亜衣「え、最大の見所とか言ったくせに」
鬼麿「いや、絵のインパクトはそれこそ業界屈指といってよかろう。しかぁし!
   そのパッケージに内容がついて行っておらぬわ!」
亜衣「う」
麻衣「あう」
鬼麿「あれだけ触手っぽいイラストの割に触手は2巻のみ、加えて言えば全シリーズ通して触手はこれだけなのだ。
   これでは看板に偽りアリといわれても仕方なかろう」
麻衣「ご、ごめんなさい…」
鬼麿「お主らがああなることを期待して購入し、散っていった同志の何と多いことよ…
   まあ、パッケージで攻めるのは18禁業界の定石故に、そう強く否定は出来ぬがな」
亜衣「善処します…」
木偶の坊「まあまあ若、普通の見所もあるぞなもし。
     磔触手、風呂場ストリップ、黒玉など。3巻においては若も心地よき思いをされたぞな」
鬼麿「うむ!旅先のアバンチュールだな。小説版を参照すると、結構危険なことだったようだが」
麻衣「女の子がみ〜んなHになっちゃったのは、鬼麿様の魔力のせいだって話ね」
亜衣「下手したら、その場で淫魔大王復活だったかも…」
鬼麿「むむ、その報いか…海外版でそのシーンが削除されたのは…」
亜衣「それは単なる規制」

鬼麿「ううむ、最後に『XX』なのじゃが…」
亜衣「何だか気が重そうね?」
麻衣「無理もないよ…おばあちゃんや子守集のみんなへの責任を感じてるんだね」
鬼麿「麿は1巻以降ずっと淫魔大王だったので、よく覚えておらんのだ」
亜衣「って、少しは反省せんかい!」
鬼麿「ただ、何だか物凄くいいもの見たを気がするぞ…」
亜衣「(ぎく)」
麻衣「(ぎく)」
鬼麿「が、そのことを思い出そうとすると同時に腹立たしくなる。一体何であろう?」
亜衣「気のせいよ気のせい!」
麻衣「そうそう!」
木偶の坊「ううっ、申し訳ないぞな亜衣様麻衣様ぁ!!私めが至らないばかりに、あのような…」
亜衣「わあっ、ストップストップ!」
鬼麿「何なのだ?」
麻衣「何でもない何でもない!」

亜衣「そ、それで『XX』の見所は!?」
鬼麿「うーむ、亜衣と麻衣の姉妹レズ(もどき)、羽衣ニューバージョンなど結構あるのだが…」
亜衣「あ、ニューバージョンはきちんとした新・変身シーンが欲しかったな〜」
麻衣「あったとしたら、羽衣変身・二の舞になるのかな?」
亜衣「それはどうかな…一応、究極の羽衣なわけだし、何だかありがたみがないわ」
木偶の坊「恐縮でござるが、『XX』においては拙者が随分と出番を頂いたぞなもし」
亜衣「そうね、実質的主役といってもいいくらい」
麻衣「戦闘、説得、死亡、復活と大活躍ですね」
鬼麿「木偶の坊のクセに生意気な!麿はほとんど出番がなかったというのに。
   大体18禁アニメで貴様のようなブ男が活躍したとて、誰が喜ぶというのだ!!」
木偶の坊「そ、そこまで言われるでござるか、若」
鬼麿「その通りじゃ!大体、ファンの間では貴様が存在するだけで『=寸止め』の見解が成り立っておる。
   もし復活の機会が得られた時は、貴様の出番はナシとした方がファンは安心するであろう!」
木偶の坊「そ、それはあんまりぞな若!」
亜衣「木偶の坊さんって、別に悪い人じゃないんだけど…」
麻衣「ファンの間じゃ『邪魔者』の筆頭格だからね〜」
亜衣「おかげで私達は助かってるけど」
鬼麿「いかんいかんいかん!ファンの最大の望みはただ一つ!亜衣と麻衣の濃厚な触手Hシーンなのだからな!」
亜衣「なんか、ファンの名を借りて作者の願望が露出してない?」
鬼麿「そ、そんなことはない」
麻衣「でも鬼麿様は…私達が鬼獣淫界のやつらに犯されちゃてもいいの?」
鬼麿「む!?そ、それはいかん!あやつらが麿の女に手出しするのはまかりならん…うーむ、ならばどうすべきか」
亜衣「勝手なこと言ってんじゃないの!誰があんたの女よ」
鬼麿「おお、そうじゃ!麿が再び淫魔大王となればよいのじゃ、
   そして亜衣と麻衣を抱けば何ら問題ないではないか!」
亜衣「問題ありまくりよ!!!」

亜衣「…というわけで、淫魔聖伝2巻を待たず、やかましいゲストを迎えて繰り広げた座談会」
麻衣「今回はこれでお開きで〜す」
鬼麿「何、もう終わりなのか?まだ話し足りぬぞ」
木偶の坊「若、我侭を言ってはならんぞなもし」
亜衣「はあ、このガキの相手をすると疲れるわ…」
麻衣「何だかんだで楽しそうじゃない、お姉ちゃん?」
亜衣「誰がよ!」
麻衣「そーかなあ」
亜衣「やっぱ、男がゲストじゃダメね。次あたり、あの子に来てもらおうかしら」
麻衣「え、あの子って…もしかして」
亜衣「時期的にも頃合ね。一番人気の呼び声も高いし」
麻衣「おお〜、いよいよ真打登場!」
鬼麿「ううむ、次回出られぬのが残念じゃ…」
木偶の坊「では若、別れの挨拶ぞなもし」
鬼麿「うむ。では皆の者、またいつか会おう」
亜衣「それじゃ、次回もよろしく」
麻衣「またね〜」


註:この作品は皆様が愛する「淫獣聖戦」をベースに創作された2次創作物です。   なお、作品を盛り上げるため『若干』各キャラクターを崩した表現がされております。   あくまでその場の方便であり、作品・キャラクターへの誹謗・中傷の意志はありません。   ですから、作者に中傷メールや爆弾メール等の嫌がらせは勘弁して下さい。   感想や批評や絶賛などは歓迎します。
企画,脚本:KO さん