麻衣「うー」
亜衣「どうしたの、麻衣。妙な声あげて」
麻衣「いやな月になったなー、って」
亜衣「確かに、この時期じめじめしていやな季節よね。
   服は汗ばむし、食べ物はカビるし」
麻衣「違うよ、お姉ちゃん。もっと大きな問題があるよ!」
亜衣「もっと大きな問題?」
麻衣「そう!それは…」
亜衣「それは?」
麻衣「6月は祝日がないの!お休みが少ないんだよ!」
亜衣「…あんたは、頭の中がカビてるみたいね」


天津姉妹座談会第3回「窮屈」


亜衣「というわけで、またまたお目汚しに参りました、天津亜衣です」
麻衣「来たる夏より一足早く、皆さんをアツくしちゃいます♪天津麻衣です」
亜衣「どっかのアイドルか、あんたは」
麻衣「うん♪ 18禁アニメ業界のアイドル」
亜衣「…なんかヤな響きね」
麻衣「それはさておき、6月になりました。
   作者のように配属が決まりハッスルしてる人ともいれば、
   受験や仕事で壁にぶつかってる人もいると思われます」
亜衣「今回は、私達の業界における『壁』について話したいと思います」
麻衣「と、その前に…」
亜衣「今回のゲストの紹介です」
麻衣「はりきってどーぞー!」

夜久「こんにちは」
甲斐吹雪(以下、吹雪)「やっほー、始めまして〜」

麻衣「今回のゲストは『淫獣学園』名物脇役、巨乳貧乳コンビのお二人です!」
吹雪「んだとコラァ!」
夜久「まあまあ吹雪ちゃん、別にあなたとは誰も言ってないわよ?」
吹雪「何よその目は!その「可哀想だけど明日はお肉屋さんの店先に並ぶのね」って
   ブタを見つめるような目は!」
夜久「分かりにくい上に例えが悪いわよ、そのネタ」
亜衣「…えーと」
麻衣「それにしても、おっきな胸ですね〜」
夜久「うふふ、ありがと」
麻衣「子供のころ、どんな栄養とってました?」
夜久「また古いネタね…とりあえず、好き嫌いせず食べなさい」
麻衣「はーい!セロリだって納豆だって食べられまーす」
亜衣「ほしぶどうは?」
麻衣「あれは栄養にならないからいいの」
夜久「そんなことないわよ?それなりの栄養価もあるし、
   軽量で保存性が高いから軍隊とかサバイバーも愛用する代物よ」
吹雪「ちなみに、忍者の非常食だったって説も…」
麻衣「私は嫌いだもん!」
亜衣「それにしても、麻衣の好き嫌いって変よね。
   納豆が好物でほしぶどうが嫌い。…逆なら分かるけど」
麻衣「お姉ちゃんみたいに、分かりやすければいいってもんじゃないでしょ」
夜久「分かりやすいって、なんで?」
麻衣「そりゃーもー、淫獣聖戦ファンならすぐピンとくると言うか」
亜衣「くぉらぁ!!」
麻衣「あれ以来、見るのも嫌がってるよねー、『うな…」

(しばらくお待ちください)

亜衣「…さて、静かになったところで本題を始めましょうか」
夜久「あの、麻衣ちゃん白目むいてるけど」
亜衣「気にしない気にしない、どうせ頃合になったら復活するでしょ」
吹雪「うーん、相変わらずハジけてるわね」

亜衣「さて、今回のゲストであるお二人の出演作品『淫獣学園』がこの度、復活されました」
夜久「…といっても、私達の出番はほとんどないんだけど」
吹雪「オープニングとラストカットのみ、台詞もなしだしね」
亜衣「台詞といえば、淫獣学園の声優さんは長い年月を経てだいぶ変わりましたね」
吹雪「そうね…まず、巫女ちゃんね」
夜久「やっぱり、あの人はメジャーになりすぎたわね…」
亜衣「けど、新しい人もなかなかお上手ですよ。違和感がある、という声はあっても
   下手、という声はあまり聞かないです」
夜久「次に巫女ちゃんのお姉さん…『2』以来実に9年ぶりの登場のみゆさん、
   さすがに変更なさったわね」
吹雪「まあ、元がAV女優の方だったからね…って、それはあんたも同じでしょうが!」
夜久「そうそう、私も『EX』から声優さんになったのよ」
亜衣「で、吹雪さんですが…私達と決して無縁じゃないんですよね」
吹雪「そーね、そこで寝てる子は特に…私が2巻で声優さんが変更しているかどうかで、
   あなた達の復活具合が左右されるといっても過言じゃないわね」
亜衣「大丈夫…ですよね?」
吹雪「今の時点ではなんとも…」
夜久「さて、肝心の人が残ってるわよ」
吹雪「ニン忍の人ね。『復活編』の最優秀賞は、間違いなくあの人ね」
亜衣「うちのバカガキは幸せです、あの人がいる限り問題ないわ」
夜久「もっとも、Hシーンが邪魔されるから出るな、って言う人もいるけど」

亜衣「…とまあ、一通り声優さんについて語ったわけですが…
   これが、先ほど言いました18禁アニメにおける『壁』の一つです」
夜久「女性の声優さんとしては、18禁に出るというのはどうしても敬遠しがちでしょうし、
   シリ−ズ物だと尚のこと離れていく方は多い」
吹雪「まあ、高○女王様のように嬉々として出演される方もいますが」
亜衣「私達のような復活を待つ身、また「アノキャラのアノ人の喘ぎ声が聞きたいっ!」って
   ファンの人にとってもこれは問題です」
吹雪「個人的には、やっぱりイメージが変わっちゃうから出来るだけ
   同じ方が出演して欲しいですね〜、と作者の意見でした」

夜久「で、一つってことはまだあるのよね?壁」
亜衣「…分かって言ってますね?」
夜久「そりゃもう…」
吹雪「ここまで言いたくて言いたくて仕方なかったって感じよ」
麻衣「モザイクですね」
亜衣「…」
夜久「…」
吹雪「…」
麻衣「どうしたの、みんな固まっちゃって」
亜衣「…いえ、どこから突っ込んでいいものか迷ってね…」
麻衣「? 変なお姉ちゃん」
亜衣「少しは流れを読むとか、そういうことしたら?」

亜衣「…で、巷で大流行のモザイク騒動ですが」
夜久「ヒドイわね…どれ位ヒドイかって、製作側がギャグでやってるんじゃないかって
   言われるくらいヒドイわね」
吹雪「製作側が進んでこんなことするわけないって」
亜衣「これぞ18禁アニメにおける最大の壁、『規制』」
麻衣「今回、それが極めて悪い形で姿を現したってことだね」
亜衣「そう。今回ああなっちゃった理由は色々あるけど、一つは触手のせいなの。
   触手の描写が引っかかっちゃったってこと」
麻衣「アームス名物が引っかかったら、何も出来ないよ…あれ?
   でもお姉ちゃん、『淫魔聖伝』の触手は全然大丈夫だったじゃない」
亜衣「その辺が分からないのよ。昔の触手はモロに男性器の形をしてたから、
   こりゃ仕方ないかな、とも思えたんだけど…」
夜久「淫魔聖伝の方は確かに男性器とは違う形をしてるからモザイクが外れるのは当然。
   けど、復活編がこれまでと大差あるようには見えないわよね」
麻衣「曖昧な話ですねえ…」
吹雪「ハッキリ言って、言いがかりよ。これじゃ越中氏もキレるって」
夜久「ただ、演出側の不手際もあるわ。例えばみゆさんとマイケルのHシーンのような
   『裸体の男女の腰が密着する際の、局所の直接性描写』は
   Hアニメではタブーってのが常識だから」
麻衣「『倫理機構を通る角度』で描くぶんにはオッケーなんですけど、
   あんな角度でしかも全身像で描写しちゃだめですよね」
亜衣「ワーズワースみたいに、うまく隠しながらやらないとね」
吹雪「監督さんと作画監督さんが、18禁に不慣れだったのかな?」
亜衣「うーん、確かに18禁アニメの世界では聞き慣れないけど、
   それなりに実績もある方達だし、素人ってことは…」

夜久「ただ、それにしたってあのモザイクの量はちょっと異常よ」
麻衣「『何でウチだけが』ってアームスさんが嘆くのも無理ないよ」
亜衣「確かに、もっと過激なことしてる『夜勤病棟』とか『遺作R』とかは
   それほど縛られてないようだし」
    (注:上記2作品は鑑賞しておりません、間違っていたらゴメンなさい)
夜久「難しい問題だけど、しっかり考えていかなきゃ。
   あなた達も復活を目指す以上、避けては通れない課題よ」
亜衣「はい」
麻衣「はい!」
吹雪「うんうん、いい返事ね」
亜衣「あ、ところで夜久さん、吹雪さん。声優さんとかモザイクの話で
   一杯になっちゃいましたけど、肝心の『淫獣学園 復活編』の内容についてですが」
麻衣「そうそう、表面的なことに終始しちゃったけど、作品についても語らないと」
夜久「…いえ、それは…」
吹雪「私達、出てないし…」
麻衣「まあ、語るに値する代物じゃないですよねー」
亜衣「ちょ、ちょっと麻衣それ言いすぎ…」
夜久「…そう思わざるを得ないわね…『淫魔聖伝』がよかった分、余計に…」
麻衣「ワーズワース、Luv wave、淫魔聖伝とそこそこに好調だったアームスでしたが
   よりにもよって『淫獣学園』でつまづいてしましました」
吹雪「つまづいた原因は声優さんの変更やモザイクも確かにある…けど」
夜久「果たして、それを差し引いても『いい18禁アニメ』だったかしら」
亜衣「この辺は批判めいた話になっちゃうので割愛します。
   深く知りたい方は、アームスの掲示板にどうぞ」

亜衣「うーん、今回はなんだか盛り上がらない話になっちゃったわねえ」
麻衣「悪い意味で話題には尽きなかったんだけどね」
亜衣「ところで、次回はどうするのかしら?聖伝も学園も出ないわよね、しばらく」
麻衣「そーだねー、どーしよっか?」
亜衣「ま、その時に考えましょ。夜久さん、吹雪さん、今日はありがとうございました」
夜久「いえいえ」
吹雪「皆さ〜ん、8月の私たちの活躍、楽しみにしててね」
夜久「まだ見捨てないでね〜」
亜衣「それでは、今月もこの辺で」
麻衣「さようなら〜♪」


註:この作品は皆様が愛する「淫獣聖戦」をベースに創作された2次創作物です。   なお、作品を盛り上げるため『若干』各キャラクターを崩した表現がされております。   あくまでその場の方便であり、作品・キャラクターへの誹謗・中傷の意志はありません。   ですから、作者に中傷メールや爆弾メール等の嫌がらせは勘弁して下さい。   感想や批評や絶賛などは歓迎します。
企画,脚本:KO さん