天津姉妹座談会 第2回「春は出会いの季節」


亜衣「こんにちはー、天津亜衣です」
麻衣「こんにちはー、天津麻衣です」
亜衣「どうも皆さん、またお会いできて光栄です」
麻衣「正直な話、2回目が出来るとは思ってませんでした〜」
亜衣「前回、かなりきわどいこと書いちゃってカミソリメールとか来ないかな、
   と心配したりしてましたが、大丈夫でした」
麻衣「それでは今回も懲りずに突っ走りまーす!」
亜衣「…いや、あんたは少し抑えて」

麻衣「今は4月、世間では新入生や新入社員で賑わってるね」
亜衣「そうね。かく言う作者も、今年から社会人なのよ」
麻衣「わ、新卒のガキが社会勉強もしないでこんなの書いてていいの?」
亜衣「気にしない気にしない。さて、春は出会いと始まりの季節。
   私達の業界にも新しい出会いがありました。今回はその辺から行きます」
麻衣「今回のゲストの皆さんです!どうぞ〜」

大鳥真緒(以下、真緒)「こんにちはー!」
豊田萌夏(以下、萌夏)「えっと、よろしくね」
山本瀬名(以下、瀬名)「…初めまして…」

麻衣「おおー、今回は一挙に3人もゲスト登場ですね!」
亜衣「皆さんご存知、アームス期待の新星『新世紀淫魔聖伝』のヒロインの方々よ」
真緒「どうも!でも正直、いきなり私達が呼ばれるとは思わなかったわ」
萌夏「うん…真緒はともかく、私や瀬名が出るなんて」
瀬名「…私は…なんとなく分かるけど…」
真緒「せ、瀬名。落ち込まないで」
麻衣「えーとですね、本来は真緒さんか瀬名さんどちらかお1人だったんですが、
   ネタになる情報が少なすぎるので2人いっぺんに、と言うことです」
萌夏「じゃ、私は?」
麻衣「個人的にイチオシだからだそうです」
萌夏「そ、そうなの…」

真緒「はーあ、でも瞳のヤツはともかく香お姉ちゃんなら色々面白いと思うけどな〜」
亜衣「あの人は淫魔聖伝の奥の手だから、そう簡単にはね」
真緒「まあ、ヒロインである私がいれば、全然問題ないけど!」
瀬名「…どっちにも前人気負けてるけどね…」
真緒「…なんか言った、瀬名?」
瀬名「別に…うふふ…」
麻衣「今回の壊れ役は瀬名さんがやってくれるみたいですねー」
亜衣「あんたが言うな、あんたが」

麻衣「さて、ゲストも出揃ったところで、1人1人の紹介をしますね」
亜衣「まずはヒロインの大鳥真緒さんからです」
真緒「よろしく!」
亜衣「『淫魔聖伝』のヒロインとして、今後のアームズの期待を一身に背負ってます」
麻衣「ヒロインらしく陰陽術使ったり、ダキニとか何とか身体に飼ってたり…」
亜衣「ですが前述の通り、前人気ではサブヒロイン2人に圧倒的に劣って…て?」
真緒「…(こめかみを震わせてる)」
麻衣「髪型がヘンとか本当に主人公かとか瞳ちゃんや香サマさえいればいいやとか、
   一部で陰口がささやかれてますが、そんな声に負けず頑張って欲しい期待の星です!」
真緒「何ですってえ!!」
亜衣「こら麻衣!この原稿書いたのあんたでしょ!何てこと書くのよ!」
麻衣「え、だってリサーチの結果から綿密に…」
真緒「どこのリサーチよそこは!」
瀬名「…(くす)」
萌夏「どうしたの、瀬名?」
瀬名「…何が?」
萌夏「え…あ、なんでもない…」

亜衣「あんたの原稿は却下!」
麻衣「えー、そんなー」
亜衣「お黙り!では続いて萌夏ちゃんの紹介です」
萌夏「は、はい」
亜衣「ツインテールが特徴の真緒ちゃんの親友。いざとなれば華麗に薙刀を振るう、
   とってもカワイイ子。脇役なのが惜しいほどね」
真緒「…私の紹介と随分違うね…」
麻衣「萌夏さんも薙刀をやるんだ!ね、今度手合わせしない?」
萌夏「そ、そんな、腕が違いすぎます」
亜衣「グリーンバニーの設定画紹介で香さん並に目を引く存在だったから、
   ヒロインクラスだと世間では認知されていたようです」
萌夏「そんな、私なんてただの「5人の1人」ですっ」
瀬名「…萌夏、それネタバレ…」

亜衣「えーと…最後に、山本瀬名ちゃん…です」
瀬名「…よろしくお願いします…」
亜衣「同じく真緒ちゃんの親友です。メガネに三つ編み、大きめの胸と
   キャラデザのりんしんさん曰く、『ややウケ狙い』なんだって。あはは…」
瀬名「…」
亜衣「え、ええと、あの…」
瀬名「…どうしました…?」
亜衣「(ちょっと麻衣!代わってよ)」
麻衣「(ええ?私もいやだよ、だって…)」
瀬名「…私が、今回の「お当番」でした。」
萌夏「せ、瀬名!」
瀬名「…気にしないで。おかげで淫魔聖伝の評判は上々だし、
   私がこの業界の新たな扉を開いたと思えば」
真緒「瀬名…」
瀬名「…それに、私のことを気にしてる余裕はないんじゃない?」
萌夏「え?」
瀬名「流れからして、2巻の「お当番」は十中八九、あなた達のどっちかよ」
真緒「う」
萌夏「ま、まだ他の3人や香さん達がいるから…」
瀬名「それにしたって萌夏は時間の問題だけどね」

亜衣「え、えーと。とりあえず自己紹介も終わったところで
  『淫魔聖伝』自体の検証をしてみましょうか」
麻衣「う、うん」
真緒「と、言っても1巻を見ただけじゃあまり良く分からないんだよね」
萌夏「断片的にキーワードは出てきたけど、話自体はまだ…」
亜衣「とりあえずメインヒロインが大鳥真緒ちゃん、サブヒロインが真緒ちゃんのお姉さんの
   大鳥香さん、そして亀山瞳ちゃん。これは間違いないみたいだけど」
麻衣「で、瞳ちゃんのお母さんの『亀山火巫女』さんが当面の敵キャラ…でいいのかな?」
真緒「…さあね。あの人が何を考えてるのかは知らないし、瞳のことはあまり言いたくない」
亜衣「何か…複雑な事情がありそうだね」
真緒「お姉ちゃんや顕さんは、もう少し詳しく知ってるかもしれないけど」
麻衣「顕さんって、夜叉神顕さんよね!?あのすっごくカッコイイ人!」
亜衣「(また出た、悪い病気が…)」
真緒「そ、そうだけど」
麻衣「あ〜ん、どうして『淫獣聖戦』には素敵な男性味方役がいないの!?うらやまし〜」
亜衣「確かに…ウチの男性陣はエロガキと木偶の坊さんだもんね。
   木偶の坊さんはいい人だけど、ビジュアル的には…ね」

真緒「役柄とか家柄とか、作品全体の雰囲気は『淫獣聖戦』に通じるのが結構あるね」
亜衣「そう言えばそうね、主人公が女子高生で古風な術を使うとか」
萌夏「今言った木偶の坊さん=夜叉神先生とかもそうだね」
麻衣「同じスタッフの人達が作ってるんだもん、似通うのも無理ないよ」
亜衣「ヒロインが姉妹ってのもそうなのかな?」
真緒「あ、それについてはちょっと複雑な事情があって」
麻衣「どういうこと?」
真緒「大鳥姉妹は最初はなかったみたい。と言うより、
   『大鳥真緒』ってキャラ自体存在しなかったらしいんだ、初期設定では」
麻衣「ええ?じゃ、ここにいる真緒ちゃんは誰?」
真緒「私は最初、瞳としてキャラデザされてたの。最初に上がっていたラフでは
   大鳥香、亀山瞳、亀山火巫女の3人しか紹介されてなくて、そこでは
   私の顔で「亀山瞳」ってあったわ」
瀬名「後になって、『大鳥真緒』が追加されてそっちにデザインがまわされたの」
萌夏「あと、火巫女さんは最初もっと若くて、瞳さんのお姉さんって設定だったみたい」
麻衣「え〜と、真緒ちゃんが瞳ちゃんで真緒ちゃんはいなくってお姉さんが火巫女さんで…」
亜衣「あーストップストップ。この子に難しい話はムリだから」
麻衣「ぶー」
真緒「まあ、私とお姉ちゃんがあまり似てないのもそういうわけ」
亜衣「最初から姉妹として設定されてなかったんじゃ無理ないか」
萌夏「髪の色も顔立ちも全然違うもんねー」
亜衣「でも、私達だって双子だってことに気付かない人はいるみたいよ?」
萌夏「ええ?お二人の顔のパーツは全部同じじゃないですかー」
麻衣「だけど髪型や表情が全然違うから、パッと見じゃ分からないかも」
亜衣「あと…細かい所だと、私と麻衣では肌の色が少し」
萌夏「いえ、そこは注目すべきポイントでしょう」
瀬名「…なかなかマニアックね、萌夏」

亜衣「さて、今回は真緒ちゃん、萌夏ちゃん、瀬名ちゃんを招いて
   『新世紀淫魔聖伝』のさわりについて語りました」
麻衣「ホント、さわりだけだったね」
亜衣「仕方ないでしょ、情報が少なすぎるんだよ」
麻衣「2巻の発売はいつ頃なの?」
真緒「ええと、一応7月末に発売ってことになってるんですけど…」
萌夏「微妙なところだよね」
瀬名「…このペースだと完結には2年以上かかりそうだね…」
亜衣「でも、時間をかけてじっくり作った方がいい場合もあるよ」
瀬名「そうですね、某XXみたく2ヶ月ペースでイマイチって例もありますし」
亜衣「…」
瀬名「何か?」
亜衣「…とにかく、アームスさんがいいものを作ろうと気合を入れているのは分かるよ。
   是非とも1巻のクオリティーを保ったまま、綺麗で濃い作品を作ってほしいね」
麻衣「うんうん、それでアームスの株が上がれば私達の復活への道が開かれるし」
真緒「他人事だと思って…ファンが満足する作品っていうのは、すなわち
   私達がそうなっちゃう作品ってことなんですよ?」
萌夏「うう、やだよー」
瀬名「…うふふ…私達友達よね、真緒、萌夏…?」
麻衣「瀬名さんから黒いオーラが出始めたところで、今回は締めさせて頂きまーす」
亜衣「ヤな終わり方…」


註:この作品は皆様が愛する「淫獣聖戦」をベースに創作された2次創作物です。   なお、作品を盛り上げるため『若干』各キャラクターを崩した表現がされております。   あくまでその場の方便であり、作品・キャラクターへの誹謗・中傷の意志はありません。   ですから、作者に中傷メールや爆弾メール等の嫌がらせは勘弁して下さい。   感想や批評や絶賛などは歓迎します。
イラスト:りんしん さん   企画,脚本:KO さん