用語
解説

羽衣伝説 (はごろもでんせつ)

昔、琵琶湖の北、余呉の湖に8人の天女が舞い降りて、
身に着けている羽衣を脱ぎ、松の木の枝に掛け、水浴びを楽しんでいた。
これを隠れて見ていた桐畑太夫は、清らかで美しい姿に、
我を忘れ魅入られてしまい、松の枝に掛けられた羽衣を隠すことにした。
岸辺に上がった天女たちは羽衣を纏い、空へと翔け上がって行く...。
すると、1人の天女が羽衣を失い取り残されていた。
天に帰ることが出来ず、泣き崩れてしまう天女に、
いてもたってもいられず太夫が出て行くと
その一番若く、美しい天女に、桐畑太夫は一目惚れしてしまい、求愛をした。

その後、桐畑太夫と夫婦となった天女は、3人の子を産み、
最初に生まれたのが双子の姉妹、ついで男の子(道真)が生まれた。

双子の姉妹は、一番下の弟を可愛がり子守をしたという...。

天神様 (てんじんさま)
菅原道真のことを天神様と呼び、日本で学問の神として崇められている神様です
菅原道真とは平安時代の人物で、桐畑太夫と天女の子しとて産まれた道真は、
後に、名家の養子となり、学者から政治家として右大臣の位に出世しました。
しかし、道真の才能をねたむ左大臣だった時平の謀略により、
左遷され生涯を終えました。その直後から天変地異が相次ぎ、
道真を神として祀りあげ、祟りから逃れました。
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道真が死んでから数年たった後、都では疫病が流行り
道真の祟りとする風評が立ちました。
罪のないものを陥れたという罪悪感と、
魑魅魍魎の存在が現実味を帯びていた当時の時代背景も合わさって
この噂が随分と広まりました。
そして、御所に雷が落ちて貴族数人が死亡するという
事件や醍醐天皇も疫病に罹り崩御するまでに至って、
朝廷は道真の罪を許して神として祭ることにしました。
それで建立されたのが太宰府天満宮です。

ここで面白いのは、道真に対する2つの見方があるということです。
1つは、人品高潔で学問の神様として祭られた道真。
もう1つは、死んだ後、鬼と化して朝廷に復讐したため
その怒りを鎮めるために祭られた道真です。

無邪気な子供が突如鬼と化すという、鬼麻呂の持つ二面性も
この辺に想があるのかもしれません。
<kreuzさんの書き込みより>

鬼獣淫界 (きじゅういんかい)
道真の祟りを恐れた時平と藤原一門は、道真の怨霊を鎮めるために、
呪法もって闇の魔界にすがった、その魔界が鬼獣淫界である。
闇の声で、時平は天女の子である道真を神として崇め、その怒りから逃れた。

しかし、闇から呼び寄せた淫らの鬼は、宮中を淫乱の世界へと引きずり込む。
若き天皇の傍らの道真の血を引く娘と鬼獣淫界の魔王がまぐわい、
生まれたのが鬼麿の先祖であるという。

光の天女と同じ天界の流れを組む、鬼衆の住む闇の魔界が鬼獣淫界である。
世の乱れに乗じては、人々を淫乱に駆り立てる邪悪の鬼たち。
天神様そして鬼獣淫界の魔王の末裔である鬼麿を推戴して、
この世に淫ら地獄を巻き起こそうとしている。

天神子守衆 (てんじんこもりしゅう)
道真の魂が怨霊となった悲報を聞いた、母の天女は哀しみの余り果てると、
その身は美しい糸となる。
桐畑太夫は既にこの世におらず、残された道真の姉である双子の姉妹は、
その糸で二つの羽衣を織ったという。
姉妹はその羽衣を身に纏い、怨霊化した弟道真の踏み込んだ、魔界へと赴いた。
姉妹に纏わり付いて来る鬼獣淫界の鬼たちを避け、弟の霊を魔界より引き戻す。
だが、時平によってこの世に招かれた鬼たちは、世の乱れに乗じては猛威を奮い。
闇の鬼たちが跋扈する世にあって、光の天女の末裔もまた人知れず継がれては、
鬼たちと戦うため世に現れ、凄まじい抗争を繰り広げてきた。
そして、天女の末裔に双子の姉妹が生まれた時は、道真の末裔も世に現れ、
魔界からお守りするという。

光りの天界、その天女の末裔である天津流巫女舞いの宗家の幻舟、亜衣と麻衣。
その天津流巫女舞いに関わる女達を、天神子守衆という。
天神様を崇め、道真の子孫(鬼麿)を守護することを使命とする巫女達である。

通りゃんせ (とおりゃんせ)
通りゃんせ 通りゃんせ
ここはどこの 細通じゃ
天神さまの 細道じゃ
ちっと通して 下しゃんせ
御用のないもの 通しゃせぬ
この子の七つの お祝いに
お札を納めに まいります
行きはよいよい 帰りはこわい
こわいながらも
通りゃんせ 通りゃんせ

天神様を歌う、童唄(わらべうた)として、
淫獣聖戦のアニメのBGMや小説本の始めなどに使われています。
淫獣聖戦では、この歌の歌詞を連想するシーンも多く、
鬼獣淫界へと通じる道が、小さな鳥居が連なる細道で描かれています。
「行きはよいよい 帰りはこわい」というのも、意気揚々と鬼獣淫界へ乗り込んだ
姉妹が、鬼夜叉童子に追われ鬼獣淫界から脱出するシーンを表しています。
一般的には、歩行者用信号機から流れるメロディとして知られていると思います。

百人一首 (ひゃくにんいっしゅ)
このたびは
幣もとりあえず、手向山
紅葉の錦
神のまにまに

【解釈】道真を出世させた宇多上皇の今回の旅は、慌しく出発したので、
旅の安全を祈願する御幣の用意もできず、大和と山城の国境を越える際には、
代わりに紅葉を錦織として捧げますので、
神の御心のままにお受け取りください。

菅原道真が詠まれた百人一首に収められる有名な和歌。
淫獣聖戦では、歌子先生が授業でこの歌を詠み、代わりの捧げ物として、
媚薬漬けの姉妹やクラスメイト達を鬼獣淫界に奉納しようと誘惑する。
国境を越えようとする時の歌であることから、現世と鬼獣淫界の境を越えようとする
亜衣と麻衣が巫女装束の姿で、この歌を詠みあげている。

天津屋敷 (あまつやしき)
亜衣と麻衣の自宅であり、幻舟をはじめ巫女弟子達や居候の鬼麿と木偶の坊も住まう、天津流巫女舞いの宗家のお屋敷。
その周辺は鬼獣淫界の者が侵入できぬよう結界が張られている。
屋敷と言っても神社であり、入口の石段を登り鳥居を潜ると、

水の流れる橋や灯籠が置かれ、大木には荒縄が巻かれ御幣が付いている。
水屋の横を通り、玄関には屏風が飾られている。
他に、姉妹が身を清める古井戸や土蔵、裏庭には麻衣が光時を想った庭石の置かれた森が広がっている。
姉妹の部屋には、亜衣と麻衣それぞれのベッドと机などが置かれ、窓の木の高さからして二階だと思われる。
姉妹や巫女弟子達が稽古する道場があり、神棚には天神様の御神体が祭られている。
浴室は檜風呂のような木製で、隣に洗面所がある。
床の間と隠れる押入れしかない鬼麿や木偶の坊の和室は一階である。
この屋敷も鬼麿をすり替えようとしたカーマとスートラによって火を放たれ全焼してしまい、姉妹達は土蔵へと避難した。

天神学園 (てんじんがくえん)
私立天神学園は、女子高生の亜衣と麻衣が通っている学園です。
天神様(道真)を崇める神道系の学園であり、男子禁制の女子高です。
天神様との関わりの深い天津宗家の幻舟によって、学園の屋上や木のてっぺんには結界が張られ、学園内は鬼衆が侵入できぬよう護られている。
授業に道場での武道や茶室で行われる茶道があり、亜衣が部活をする弓道場、奉納弓試合や讃岐天神への研修旅行などの行事があります。
藤原秀人が儀式を行った広い校庭、体育館、プール、テニスコート等も完備され、亜衣と麻衣の体操着や水着姿が拝めるかもしれません。
淫獣聖戦シリーズは、この学園が舞台になることが多く、姉妹の日常や戦いの場として描かれている。
また生徒達も美少女揃いで、鬼獣淫界の生贄にされてしまうことも…。
後に、鬼獣淫界による平安京の出現で、学園の校舎は崩壊して瓦礫となってしまう。

羽衣 (はごろも)
古来より天神子守衆の宗家、つまり天津家に伝わる羽衣。
羽衣伝説で天女が纏っていたことや先祖の姉妹が織った羽衣と思われる。
鬼獣淫界復活の兆しに、亜衣と麻衣はそれぞれ、幻舟から羽衣を授かり、
念を送れば収縮する羽衣を、亜衣はリボンに、麻衣はミサンガにして、肌身離さず身に着けるようになる。
羽衣の色は亜衣がピンク、麻衣が青になっていて、
姉妹の戦闘コスチュームカラーとは逆になっている。
姉妹の変身アイテムである羽衣は、変身の際に鋭利な刃物にもなる。
後に、この羽衣の力によって戦ってきた姉妹が、自らの羽衣に縛られ拘束されるという、皮肉を味わっている。

羽衣一の舞い (はごろもいちのまい)
羽衣一の舞いとは変身のことで、姉妹が羽衣の力を得る為の、全ての始まりとされている。
羽衣の舞いは天津流の舞いであり、姉妹が幼い頃から幻舟から仕込まれていた舞いでもある。
天高く飛び上がり、羽衣を開放し、羽衣一の舞いによって変身した姉妹は、羽衣を二の腕に纏い、軍装した姿となる。
そして、羽衣に宿る不思議な力を、舞うことによって様々な神通力を引き出し、戦う力を得る。
変身した時に姉妹と重なり浮かび上がる羽衣を纏った人影は、羽衣の源でもある天女と思われる。
羽衣一の舞いは、姉妹の息が合えばこそ成功して変身するが、
姉妹のどちらかに心の乱れがあっては、変身出来ずに失敗してしまう。
また鬼獣淫界に汚され、純潔を失った姉妹は変身出来なくなったが、
新たに織られた羽衣によって姉妹は変身を遂げている。

神通力 (じんつうりき)
羽衣に秘めた不思議な力。
神通力とは超能力のようなものである。
羽衣一の舞いで変身した姉妹には、飛行する能力。
そして、触手にも力負けしない腕力、触手をも回避する素早さなど、
様々な能力が備わると思われる。

武道に優れ、人並み外れた生命力を持つ姉妹と言えども、生身の女の子である。
触手を自在に操る怪力の淫鬼には、到底太刀打ちできない。
しかし、羽衣変身した姉妹は、神通力を得て最強と言って良い程の強さを誇る戦士となる。
梅の枝 (うめのえだ)

花弁の護符 (はなびらのごふ)

飛び梅 (とびうめ)

羽衣必殺 雷の舞い (いかずちのまい)

天神必殺 梅吹雪 (うめふぶき)

羽衣奥義 梅しぐれ (うめしぐれ)

羽衣天神 光の舞い (ひかりのまい)

鬼麿 成人の犠 (せいじんのぎ)

百犯しの契り (ひゃくおかしのちぎり)

百泣き黒玉責め (ひゃくなきくろだまぜめ)

淫魔大王 即位の犠 (そくいのぎ)

魔都 平安京 (まと へいあんきょう)

淫ら魔法陣 (みだらまほうじん)

鬼獣淫界の怪魚 (かいぎょ)

鬼獣淫界の責め木馬 (せめもくば)

松明 (たいまつ)

奇跡の梅の鉢 (きせきのうめのはち)

白いフクロウ (しろいふくろう)


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